中日スポーツ、東京中日スポーツのニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 中日スポーツ > サッカー > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【サッカー】

本田 マルセイユが獲得へ 仏の各メディアが報道

2010年7月15日 紙面から

 【ヨハネスブルク(南アフリカ)原田公樹】フランス1部リーグの名門マルセイユが、日本代表でロシア・プレミアリーグ・CSKAモスクワ所属の本田圭佑(24)を獲得する可能性が高いことが14日、明らかになった。マルセイユ番の名物記者、アビ・アスリー氏が自身のブログに「マルセイユが本田とウルグアイ代表FWスアレスの2人と契約間近」とつづり、それに反応したフランス各メディアが報じた。本田の移籍先については、ACミラン(イタリア)やバルセロナ(スペイン)、トットナム(イングランド)などが候補に挙がっていたが、ここにきてマルセイユ移籍が現実味を帯びてきた。

 本田の移籍実現がいよいよ近い。「レアル・マドリード(スペイン)で活躍することがクラブ単位での最終目標」と公言してきたものの、まずはマルセイユがレアル移籍のためのステップアップの場となりそうだ。アスリー記者は30年以上もマルセイユを追ってきた大ベテランだけに、「本田とスアレスはマルセイユと契約間近。これはウワサではない。マルセイユは確実に2選手の代理人と交渉している」との断言は信ぴょう性が高い。

 W杯での活躍後、本田に関する移籍話は枚挙にいとまがないが、一方で今年1月にCSKAに移ったばかりですぐにはCSKAが手放さないのではないかとの意見も根強かった。ところがここに来て本田自身が希望するポジションとCSKA側の起用方針がかみ合わないことが明らかになり、退団の可能性が高まってきた。

 トップ下でのプレーを希望する本田に対し、CSKAはトップ下には自国のロシア人選手を置き、本田はW杯前同様、ボランチで起用される見込み。ロシアに出発する前、本田は「自分がやりたいポジションを監督に話す」とトップ下でプレーできるように主張するとしていたが、監督が考えを変えるかは微妙だ。しかも本田と決裂することを想定してか、CSKAは新たに外国人ボランチを獲得する構えをみせている。

 マルセイユはデシャン監督が本田を高く評価。W杯のプレーぶりを見て「あらゆる点で高いレベルに行き着く可能性を秘めている。それは私が保証する」と大絶賛。これを受けてマルセイユのフロントは、複数の主力を放出してでも移籍金を捻出(ねんしゅつ)する方針を固めたとみられる。

 マルセイユは昨季の国内リーグで優勝。本田が参戦を熱望する欧州CLの本戦出場権を既に持つだけに、この点だけでも本田が心を動かされる理由になる。マドリードにたどり着くためには、モスクワよりもマルセイユからの方が近い。本田のW杯後の「成り上がり第2章」がフランスで幕を開ける。

 

この記事を印刷する


中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ