【ブリュッセル福島良典】アフガニスタン駐留米軍のペトレアス新司令官は1日、ブリュッセルの北大西洋条約機構(NATO)本部を訪れ、武装勢力タリバンとの戦闘でアフガン民間人の犠牲を最小限に抑えるよう努める考えを強調した。
ペトレアス氏はNATO加盟国を中心に46カ国から約12万人が参加する国際治安支援部隊(ISAF)の司令官を兼ねる。司令官はISAF参加国大使との会合後、記者会見で「罪もない民間人の犠牲を減らすよう最善を尽くす」と述べた。
ただし、民間人の死傷を回避するため武器使用を制限している交戦規定(ROE)の運用について現場の部隊から「しゃくし定規すぎる」との声が出ている点に配慮し、攻撃を受けた部隊の救出作戦には「あらゆる手段」を動員すると表明した。
毎日新聞 2010年7月2日 東京朝刊