九州工業大(北九州市)は12日、宮崎県の口蹄疫の影響で家計が急変した学生を対象に、本年度の前後期授業料約54万円を全額免除すると発表した。同県などの要請を受けて決めた。九州共立大(同市)も同様の支援策を発表しているが、九工大によると、国公立大では初の措置。
九工大によると、対象は同県出身者に限らず、口蹄疫で保護者の収入が大幅に減少した学生全般とする。畜産業や食品加工業、運送業など多様な業種を想定、個別に口蹄疫の影響を判断する。同大は「口蹄疫の影響は多岐にわたる。困っている学生はまず相談してほしい」としている。
=2010/07/13付 西日本新聞朝刊=