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【西淀川児童虐待死】ベランダで最期の言葉「ここで寝る。おやすみなさい」 公判で内夫の供述調書を証拠採用
このニュースのトピックス:暴行・虐待・監禁
大阪市西淀川区で昨年4月、松本聖香さん=当時(9)=を虐待し衰弱死させたとして、保護責任者遺棄致死と死体遺棄の罪に問われた母親の松本美奈被告(35)の裁判員裁判の第3回公判が14日、大阪地裁(樋口裕晃裁判長)であった。13日の公判で証言を拒否した内縁の夫、小林康浩被告(39)=起訴=の供述調書が証拠として採用され、検察側が朗読。ベランダに放置された聖香さんの痛ましい最期の様子が語られると、傍聴席からすすり泣きが漏れた。
聖香さんは死亡前夜に小林被告から激しい暴力を受けてベランダにほうり出されたまま、翌日午後3時過ぎに亡くなったとされる。
検察側は、小林被告が見たベランダでの聖香さんの様子について「横たわったまま右手を動かし『ひまわりを探している』と言っていた」「(死亡直前の)午後3時前に『まだここで寝んの』と聞くと『ここで寝る。おやすみなさい』と言った。その後、身動き一つしなくなった」とする調書を読み上げた。
また、松本被告について「一番激しくたたいたりけったりしたときも、そばで『何でわからへんの』と聖香をしかっていた」などとする部分を朗読し、松本被告が虐待に同調していたと強調した。
一方、この日は弁護側の情状証人として松本被告の父親(66)が出廷。事件当時の松本被告について「生活環境が苦しく、鬼の顔になっていた」と振り返った。