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【コラム 撃戦記】峠越した選手のマッチメークで新興格闘技の魅力半減2010年7月13日 新興格闘技の選手の評価は難しい。豪快にKOで勝ったと思ったら、あっさりKOで負ける。強さの尺度を見定めにくいのである。5月のDREAM14に出場した所英男と山本“KID”徳郁もそうだった。所は西浦“ウィッキー”聡生にKO負け。再起戦が注目されたKIDはキコ・ロペスに1回、鮮やかな右フックでKO勝ちした。 気になったのは所だ。昨年は勝ち負けを交互に繰り返し、それがトラウマ(心的外傷)になっているとは思わないが、西浦のトリッキーな動きに慎重になりすぎたように見えた。 ボクシングも最近はタイトルマッチはイベント色が強くなり、逆にノンタイトル戦でも知名度のある選手同士なら盛り上がる。ただ、新興格闘技と違い、敗者の再起は厳しいものがある。引退は個人の意思だが、連敗が続いてもリングにいるのはどう見てもかっこよくない。峠を越した選手のマッチメークが新興格闘技の魅力を半減しているように思える。 (格闘技評論家)
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