異例!力士が物言い
愛知県体育館で開催中の大相撲名古屋場所4日目の14日、序二段の取組で土俵下の控え力士が物言いをつけ、行司軍配が覆る珍事があった。
玉希真(片男波部屋)‐八剱(二所ノ関部屋)戦でうっちゃった八剱に軍配が上がり、東の土俵下に座る受磐(朝日山部屋)が八剱の左足が踏み越したと見て手を挙げた。控え力士に物言いをつける権利はあるが、異例ともいえる勇気ある行為。受磐は「みんな必死にやっているわけですから、後味が悪くならない方がいいと思った」と真剣な表情で話した。
これには審判長を務めた立田川親方(元幕内湊富士)は「自分も手を挙げようと思ったら、もう挙がっていたよ」と驚いた様子。勝った玉希真は「ありがたいです」と感謝しきりだった。
(2010年7月14日)