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県警本部課長 講習受けずに免許更新 |
2010/07/14(水) 本紙朝刊 第1社会 A版 23頁 |
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勤務中に手続き
県警本部の生活環境課長(60)が勤務中に運転免許証の更新を申請し、道交法で義務付けられている講習を受けずに新しい免許証を受け取っていたことが13日、県警監察室への取材で分かった。課長は受講しなかった理由について、同室に対し「急に体調が悪くなった。恥ずかしいが更新手続きをよく知らなかった」と説明している。
同室によると、課長は5月28日、事件捜査のため前任署長だった警察署を訪れた際、免許証の更新を申請。顔写真を撮影して適性検査を受けたが、優良者講習は受講しないまま新しい免許証を受け取って帰った。課長は担当者に後日受講することを伝えたが、期日の指定はしなかった。
課長は講習を受けなかったことについて「持病の症状が出る予兆があった」と説明。警察署に向かう車内でエアコンの空気を吸って、息苦しさを感じていたという。勤務中に手続きをしたことに関しては「別の日に休みを取ってするべきだった」と話している。
運転免許の更新は免許証を持参し、「優良」や「通常」など区分ごとに手数料を支払い、顔写真を撮影して適性検査と講習を受ける。更新手続きの申請場所は警察署か茨城町の運転免許センターだが、どちらも講習を受講しないと新しい免許証は交付されない。
課長は「担当者が新しい免許証を渡してくれたので受け取った。前署長の立場を利用したわけではない」と話しているという。
県警の宮内好治首席監察官は「課長は必死に体調不良を我慢していて、帰りの車の中でもいつもより口数が少なかったらしい」と話している。
課長は6月14日、茨城新聞の取材に対し「そんな(講習を受けないような)話はない」と答えた。
しかし、翌15日、休暇を取って前任の警察署を訪れ講習を受けた。
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