新体操:「第2のキム・ヨナ」目指す二人のホープ(上)

シン・スジとソン・ヨンジェ、シニア大会で初の競演

個人総合は2.075点差でシン・スジに軍配、ソン・ヨンジェは高校生部門で1位

新体操の注目度アップに貢献、アジア最強・世界のトップ10狙う!

 13日から金浦室内体育館で始まった全国新体操大会。ソン・ヨンジェ(世宗高)=16=がひらひらと落ちてくるリボンを絶妙のタイミングでキャッチすると、大きな拍手がわき起こった。その十数分後には、シン・スジ(世宗大)=19=が登場。ボールを投げてうつぶせになり、足でキャッチするという高難度の技を披露し、歓声を浴びた。大韓体操協会の関係者によると、「最近、二人の活躍のおかげで新体操に対する関心が急激に高まっている」という。同協会は最近、二人を「第2のキム・ヨナ」に育てようと奔走している。韓国国内ではあまり人気のなかったフィギュアスケートは、キム・ヨナの活躍のおかげで一気に注目を集めるようになった。新体操界も、フィギュアの「キム・ヨナ効果」を見習おうというわけだ。

新体操界に現れた二人のスター

 シニア大会(16歳以上)に両選手が共に出場するのは、今大会が初めて。二人は3週間のロシア合宿から11日に戻ったばかりで、帰国から二日しかたっていないが、コンディションはいいようだった。シン・スジは大学生部門、ソン・ヨンジェは高校生部門に出場。ライバル対決では、「先輩」シン・スジの判定勝ちだった。二人とも部門別では1位に輝いたが、ロープ、フープ(輪)、リボン、ボールなどの個人総合得点で、シン・スジが99.625点をマーク、ソン・ヨンジェ(97.550点)を上回った。

 シン・スジは、世界の舞台で韓国の新体操の実力をアピールした選手だ。2008年北京五輪には東洋人としてただ一人出場し、韓国人選手として過去最高の成績(個人総合12位)を挙げた。

 一方のソン・ヨンジェは、今年4月のワールドカップ(W杯)カラマタ大会(ギリシャ)で12位、5月のフランス大会では11位に入り、韓国新体操界のホープに浮上。シン・スジが「アジア競技大会(11月、広州)で金メダルを取って、新体操にもっと関心を持ってもらえるようにしたい」と話せば、ソン・ヨンジェは「世界のトップ10は遠くない」と自信をのぞかせた。

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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