定型発達者もつらい…かな?

花風社・浅見淳子のブログ

ブログ書籍化

2009-12-05 14:47:50 | 日記
このブログ書籍化しました。




ただし三冊だけ。

来年早々ベテランの先生とお仕事させていただくので
大地君の本と一緒に献本しようと思ったのです。

三冊だけだからもちろん印刷所にお願いするのではなく
ブログの書籍化サービスを使いました。

私には珍しく横組みの本を作ってしまった。
縦横試しましたが、やっぱり元々横組み用に作っている文章なんだなあとゲラになるとわかりましたよ。

本は縦組み。
字が主役。

というのが編集者としての「私のこだわり」に近いものがあります。

これはたぶん、私の情報処理の特性に合っているんだろうな。
絵のたくさんついた本、苦手です。マンガ読めないです。
なんか、絵を飛ばして読んじゃう癖があるみたいなんですよね。
もう真っ黒なほど字がいっぱいの本が大好きです。

それにしても、書籍化サービスは、
ありものの型にはめるだけの校正だけなので
大相撲ネタとか削れません。ちょっと恥ずかしい。ま、いいか。

この週末は詰め込み勉強とレジュメ作りに励みます。

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朝起きたらW杯の組み合わせが決まってました。
私はG組が面白そうだと思います。
日本は微妙な位置。
でもどのグループに入っても一番下だと考えておいたほうが無難なので、まあいいんじゃないでしょうか。
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本を出してもえらくない

2009-12-04 08:02:00 | 日記

これが私の基本方針です。
「本を出してもえらくない」って。

本は出す人より買う人がえらい。出版が実業である以上、これが当たり前。
本を出したくらいで、えらくなったと思うのは大いなるカンチガイ。
本は毎日200点も出る。珍しいことじゃない。
本を出すことは
やきとりやさんがやきとりを焼くのと同じ。
お団子やさんがお団子を作るのと同じ。
要するに日常の一こま。
でも中にはいい大人でも、ここをカンチガイする人がいる。本を出したらえらくなった気になってしまう人がいる。

だから
8歳の子どもの本を出すときには
これがとても気になりました。8歳でカンチガイされると人生狂う。

大地君は、日によって体調がとても違うタイプ。
朝は「特製スリスリマッサージ」をしないと動けないこともあるみたい。
藤家さんと同じように、手足に
「お願いしますよ〜動いてくださ〜い」って呼びかけて通学するみたい。
どさんこだから、雪の中の通学も日常。
近所の人に見守られ
吹雪の中でフリーズして、掘り起こされることもあるみたい。
それでも「学校に行く。なるべく自力で行く」と先生とパパとママと約束したから
なるべく自力で登校する。どうしてもだめなときはママの車で行く。
身体感覚が定型の人たちとちょっとずれているから、無理しすぎると倒れてしまう。
そのことをよく自覚して
どれくらいのがんばりがちょうどいいのか、一生懸命自分で探っている小学校二年生。

日々のそういう努力のほうがえらいんであって、本を出すのはえらくない。
将来役立つのは日々の努力であって、本を出したことなんてただのエピソードで終わる。

ってちゃんと言って聞かせてくださいねって周囲の方にお願いしました。
そして、周囲の大人が、ちゃんと私の考えを受け止めてくださる方々だったから安心しました。
大地君の思い出づくりのために本を出すんじゃない、って最初から言いました。

「自分はふつうの子と必要なトレーニングが違うんだ」って自覚して、
支援級でがんばっている子が自分の内面を豊かに語ってくれたから出すんだって。
自分に弱いところがあるって小さいうちから自覚するってどういうことか
それを伝えてくれるから出すんだって。

有頂天になってすごいこと成し遂げたかのようにカンチガイしてしまう親御さんだったら、
周囲に自慢しちゃうような軽薄な親御さんだったら
私はこの本出さなかったと思います。子どもの人生狂わせちゃうからね。

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お会いできたらお会いしましょう

2009-12-03 08:30:10 | 日記

大地君→浅見

僕は「全関取名鑑」の表紙を見ていて、少しガッカリです。みんな少しずつ体の向
きや手をあげる角度が違います。
こういうのは、気持ちが悪くなります。並ぶものは、「た〜らこ」のCMみたいにき
れいに並んでいるのが好きです。
お相撲さんは全員大きいと思っていました。大きいの中にも小さいがあります。小さ
い発見です。
2年生は子供で小さいけど、2年生の中で、僕は大きいほうです。
それと同じみたいです。

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大地君の本の情報、花風社HPにアップしました。

「ぼくうみ@999円@横浜」で先行販売します。
収益の一部は親御さんの会の活動費になります。どうぞご協力ください。
私は夜の部にいます。声をかけてくださったら「花風社スペシャル・ありがとうございますスタンプ」捺します。
お会いできたらお会いしましょう。

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映画上映のご案内
   『ぼくはうみがみたくなりました』

【日 時】12月12日(土)(午後の部)14:15 〜・(夜の部)18:15〜 
【場 所】横浜ラポール1F ラポールシアター(300名収容)
【料 金】999円(チケット前売りします)
11月5日(木)より事務局にて前売券予約受付(午後の部と夜の部 別チケットです)
(予約受付時間:平日10:00〜15:00・土10:00〜13:00・日祝受付なし)
電話 045−475−2062
「横浜障害児を守る連絡協議会」で検索するとHPがあります。ただし音が鳴りますので弱い方はご注意! 自閉症だけじゃなくて、様々な障害をお持ちのお子さんを守る会なので、音も必要なのです。

その他、12月12日、13日に吉祥寺の成蹊大学で行われる「JDDネット大会」でも先行販売します。
いずれも数に限りがあります。

花風社HPでお申し込みの方には15日くらいより発送していきます。
*送料無料です。
年内発送は22日までです。早めのお申し込みをお待ちしております。

一般書店へはクリスマス前後に並びます。
どうぞお楽しみに。

大地君のママからは「本が出ることより浅見さんとの出会いが大地の宝物」と言っていただきました。
これは最高のほめ言葉です。
ごっちゃんです!

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三つの嘘

2009-12-02 08:21:06 | 日記
埼玉の講演会に、特別支援学校の先生が何人かいらしていました。
首都圏で公共団体が講演を開くとだいたい親御さんでいっぱい(教師はあまり来ない)という状況が多いので
三連休の最終日にわざわざお越しくださるというのは、熱心な先生ですね。
そのお一人から質問がありました。
今、特別支援学校高等部は知的障害を必ずしも伴わない生徒でいっぱいになりつつある。
従来から対象だった子どもたちとは背景も違う。
予算も増えない。人も増えない。
その中で「生きる力」を養ってもらうためにはどうすれば? という真摯な悩みでした。

本当に大変ですよね。
普通の学校が力を失ったから、特別支援学校に行かざるを得なくなったっていうのが一般的な解釈のようですが
これがあたっているかどうか、私にはわかりません。
単位制の高校とか、色々新しい試みもあるみたいですけどね。
そしてそういうところに生き生きと通っているASDの高校生にもお会いしたことがあります。
東京都の方でした。
でもまだそういう学校があるのは人口の多い都会限定かもしれないし
「生きる力」がどこでつくかはわかってませんよね。

私は教育家でも療育家でもありません。
社会人になった自閉圏の人たちと対等な社会人同士として仕事をすることが多い一般の民間社会人。
それが私の立場です。
そしてその立場から、社会への進出にあたり自閉っ子たちを混乱させてきたものは何か、を観察しています。

予算も増えず人も増えない中でもできること、と問われて私に思い浮かんだのは
「学校でなるべく嘘を教えない」ことくらいでした。
だからそれをお話しました。

学校で習った「人の道」っていうのは役に立たないことが多いです。
社会に出たてのころは、学校で習った嘘を解毒するのに手間がかかります。定型発達者でもね。
なんというか、学校限定ルールから一般社会ルールへの再インストール作業が必要なんですが
自閉圏の人にとって、この再インストールっていうのは大変なんじゃないかと思います。
それができなくて、引きこもっちゃうともったいない。

私の考えでは
学校で教える「三つの大嘘」は以下のとおりなんですけどね。

1 金儲けは汚いこと
2 誰とでも仲良く
3 多数決は正しい

この三つを生徒に埋め込まないだけでも、社会に出て生きやすくなるでしょう。
この三つを信じてしまうと、社会人生活はかなりきつい。

あと、基礎的な学力ですね。読み書き計算。
どんな方法でも、それだけは身につけていたらいいなと思います。

講演でよく話しますが、私は一般社会は学校より懐が深いと思っています。
ただ学校の先生は逆の意見をお持ちのことが多いですね。
自閉っ子と資本主義はさほど相性が悪くないというのが私の意見です。

富山のます鮨キティちゃんです。
「自閉っ子と資本主義」について富山の特別支援学校で講演してしまったことがありました。私ってKYですね。
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大地君です。

2009-12-01 08:01:40 | 日記
D君こと中田大地君です。
花風社史上最年少著者。
そして40歳近く離れた私のメル友。お相撲仲間。
かわいいでしょ?
本物とこのイラスト、顔立ちは違うけど、雰囲気がとても似ています。
ママも最初見たとき爆笑したそうです。

イラスト担当の小暮画伯にお願いしたのは
「実物そっくりじゃなくていいけど、雰囲気を似せてほしい」
その結果生まれたのがこの「くりくりぼうず」です。
キャラ作りの当日、小暮家の夕食は栗ご飯だったみたい。
それが微妙に影響しているかもしれません。

この本、本当に出せる私は幸せ者。
そう思いながら作りました。
もうすぐ発売です。

著者紹介貼り付けておきますね。

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中田大地(なかただいち)

2001年、北海道に生まれる。
小さいころから音や光への過敏性が見られた。
発育は正常とされてきたが
集団での学習に混乱を覚えたことから
現在、特別支援級に学ぶ。
漢字が好き。計算も得意。でも文章題はちょっと苦手。
運動はとても苦手。行事が嫌い。
音楽が好き。ピアノが大の得意。
パパとママが大好きで宝物は二人の妹。
四股名の面白さから大相撲観戦にも目覚める。
好きな力士は日馬富士。
理由は「目の中に炎が見えるから」。
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