鳩山総理の突然の退陣に絶句
赤松大臣から電話があった。
「山田さん、2日、3日と衆議院農水委員会が開かれそうなので、東京に戻って欲しい」
おそらく口蹄疫のことが質問され、現地の責任者である私が答弁しなければならない。
上京すると突然、臨時の衆参両議員総会が2日の午前10時から開かれ、農水委員会も吹っ飛んでしまった。
もしかしたら・・・・と不吉な予感がした。
臨時の両議院総会で、聞き耳を立てていた私達民主党の衆参両議員にとって、鳩山総理の淡々としたいつもの語り口は、その一言、一言が深い感動をよんだ。
ことに私はその前日、宮崎県庁に鳩山総理をお迎えして、口蹄疫対策での激励を受けたばかりだった。
「・・・・・・・・・残念なことに政治とカネの問題、普天間の問題いずれも国民の理解を得ることができなかった。私も総理を辞め、小沢さんも幹事長を辞めていただく。
どうか皆さんでもう一度私達民主党が政権交代で目指した、官僚主導でなく政治家主導で国民の暮らし向きを大切にしていただきたい。そうして再びクリーンな民主党政権として新しくスタートして欲しい」
鳩山総理の誠実な人柄そのもの言葉・・・・・・・・・、さぞかし胸中はと察しても余りある。
さぞかし、残念な思いだったろうな・・・・。
私にとっても昨年9月に政権発足して以来、農水副大臣として、ひたすらに走り続けてきたが、ここでその任務は終わる。
私自身、仕事半ばで残念な気もするが、しかし赤松大臣のもとで存分にやらせていただいた。
農業戸別所得補償、平成22年度の予算、税調・・・・・、そして最後の最後まで口蹄疫対策と。
農水省の面々にも随分と怒鳴り散らしたが、皆一生懸命にやっていただいた。
考えれば実にありがたい。男冥利に尽きる8ヶ月だった。
感謝。