大阪・ミナミの道頓堀川で12日夜、難波八阪神社(大阪市浪速区)の船渡御(ふなとぎょ)神事が行われた。提灯(ちょうちん)や紅白幕で飾られた船団がゆっくりと行き交い、観光客らが風情あふれる水都の夏を楽しんだ。
江戸時代以降途絶えていた無病息災を祈願する神事で、氏子たちによって2001年に復活。当初3隻だけだった船団も地元企業の協賛で年々増え、今年は17隻の船に法被姿の氏子ら約600人が乗り込んだ。
日中の激しい雨も夕方には上がり、夕暮れとともに川面にはさわやかな風が吹いた。船団は太鼓やかねの音を街に響かせながら川を往復し、川沿いの遊歩道では見物人がうちわ片手にゆったりと流れる時間を過ごしていた。