朝赤龍を寄り切りで破り、朝青龍に並ぶ35連勝とした白鵬=愛知県体育館で
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一人横綱白鵬(25)=宮城野部屋=は朝赤龍を落ち着いて寄り切り、初場所から続く連勝を自己最多の35に伸ばし、朝青龍と歴代5位に並んだ。通算1654回出場で歴代3位の高見山に並んだ大関魁皇は琴奨菊に寄り切られて初黒星を喫した。賭博で揺れる阿武松部屋力士は十両益荒雄が敗れるなど初日から勝ち星なしの16連敗。
角界再生の場所で白鵬が平成の大横綱として相撲史に名を刻んだ。朝赤龍に立ち合いで左に変わられても全く慌てない。相手の左上手をうまく切ると、左差しから一気に寄り切り35連勝。平成では朝青龍が2004年初場所から夏場所にかけてつくった記録に並びトップに立った。
「(朝赤龍の立ち合い変化には)先輩だからあまり言わない。(朝青龍と)同じ部屋だし、簡単にさせないという気持ちがあったんじゃない。(でも)あの後は流れで落ち着いてさばいた。平成になって22年だからね。トップタイはうれしい」
賭博問題で揺れる場所も3日目。この日も押収物の中に暴力団関係者の名前があったことが明らかになるなど周囲は騒がしい。懸賞もわずか10本、観客も4500人と少なく、苦難は続く。それでも「いい意味で集中しきっている」と白鵬。朝げいこは一般見物客をシャットアウトしたままだが、この日は終了後、幼児を抱いて記念撮影に応じるなど、表情も和らいできた。
ともに盛り上げるはずの大関陣は早くも3人が敗れ、おのずと期待は白鵬の連勝に集まる。残るは大鵬の45連勝。千代の富士の53連勝。そしてあこがれる双葉山の69連勝。双葉山は36連勝も記録しており白鵬は4日目に勝てば歴代4位に並ぶことになる。
報道陣の指摘に「そういう数え方もするんだ。4位? 私でいいのか」と謙遜(けんそん)しながらも、「(記録は)破られるためにある」とも口にした横綱。自身のため、角界のため。歩みを止める気は毛頭ない。 (高橋雅人)
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