南アフリカW杯
関連ニュースや各国チーム情報を掲載
トップ > 中日スポーツ > ゴルフ > 紙面から一覧 > 記事
【ゴルフ】遼 本田魂で戦う 大舞台でも怖がらない2010年7月14日 紙面から 【セントアンドルーズ寺西雅広】W杯の次は遼だ! 15日開幕の今季メジャー第3戦・全英オープンに出場する石川遼=パナソニック=は13日、公式会見に出席。サッカー日本代表・本田圭佑ばりの強い精神力で優勝争いを演じる意欲を見せた。6月の全米オープンでは予選を2位で通過しながら予想以上の好成績に戸惑ってしまって失速。強気な“本田語録”で知られるサムライの後を継ぎ、遼が聖地から日本を盛り上げる。 頂点を争う舞台にもひるまない。少なくとも、自ら気後れしていては戦えない。聖地で始まる今季3戦目のメジャー。W杯前に「優勝」と高い目標を掲げた本田同様、遼が気持ちを高ぶらせた。 「何より大切なのはいいプレーを恐れないことです。全米オープンでは口で優勝争いと言っておきながら、それができなかった。こういう大舞台でもいいプレーを怖がらずにいきたい」 メジャーの優勝争いにも気後れしない−。“最も過酷な大会”と言われる全米オープンでは、2打差の2位で予選を通過。誰もが目を見張ったが、実は遼自身が「あの結果に自分で違和感を覚えてしまった」。V戦線に名前を連ねる状況への気構え不足。3日目以降は下降線をたどり、終わってみれば33位。急激な失速に「自らストップをかけてしまった」と悔しがる。 さらに全米オープンでは心身のスタミナ不足も痛感。重圧の中で最終日は「脈が速くなっているのが自分でも分かった。呼吸が浅かった」。2位の自信と33位の反省。だが、厳しい戦いを経たからこそ、今がある。帰国後は有酸素運動のトレーニングを増やすなど体力強化を開始。精神面も「心に波風を立たせないこと」と自らに言い聞かせる。 会見後は池田勇太、小田龍一と練習ラウンド。「一番、注意したいのはバンカー。これだけ小さくて難しいバンカーは世界中探してもない」。新兵器・0番アイアンも試し、「地面が硬く、転がりやすい。0番を使う時にはランを計算しないと」と攻略をイメージ。本気の上位争いへ、あこがれの聖地でも浮かれ気分はまったくない。 「僕が普通のゴルファーならここに来てジャンプして喜んでいるでしょうけど…。戦いに来ているんだという自覚がある。ラウンド後にも会見に呼んでもらえるよう頑張りたい」 1860年から始まり、150周年を迎える記念の大会。歴史の重み。一流たちとの真剣勝負。南アで世界に斬り込んだサムライに続き、18歳がひるまず世界に挑む。
|