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つかさんの死に…風間杜夫「信じたくない」

 1982年1月、「蒲田行進曲」で直木賞を受賞し、記者会見するつかこうへいさん=東京・丸の内の東京会館
 1982年1月、「蒲田行進曲」で直木賞を受賞し、記者会見するつかこうへいさん=東京・丸の内の東京会館

 作家のつかこうへい(本名金峰雄=キム・ボンウン)さんが10日午前10時55分、肺がんのため千葉県鴨川市の病院で死去した。演出家として数々の俳優を育てたつかこうへいさんの早すぎる死に、芸能界は12日、大きな衝撃を受けた。映画「蒲田行進曲」などに出演した風間杜夫(61)は「今はまだ、とても信じたくない思いです」と沈痛なコメントを寄せた。

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 初期のつか作品で人気者になった風間は「訃報(ふほう)に接し、衝撃を受けています。今はまだ、とても信じたくない」と所属事務所を通じ、文書でコメントした。「人一倍、いや百倍二百倍ものエネルギーを持っている人なので、必ず元気な姿を見せてくれると確信していた」と死を受け入れられない様子で、「つかさんの教えを胸に刻んで芝居をすることだけが、僕に出来る恩返しです」と誓った。

 一方、多くのつか作品に出演した俳優の加藤健一(60)はデイリースポーツの電話取材に応じ「演劇界に多大な貢献を残してくださった方。ゆっくりお休みください」と故人に言葉を贈った。

 70年代後期から80年代初期にかけて、「熱海殺人事件」「蒲田行進曲」などに出演。当時のけいこ場は東京・早稲田大学の6号館にあり、長い場合は10時間にも及んだけいこは「まさに青春だった」。当時から演出は厳しかったが、セリフを間違えたとき「悔しかっただろ」と声をかけられたことが印象に残っているという。






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