1億円金塊:21年間のシンボルを返還 兵庫・淡路

2010年5月15日 12時9分 更新:5月15日 12時31分

金塊に触って名残を惜しむ住民ら=兵庫県淡路市志筑の静の里公園で2010年5月15日、登口修撮影
金塊に触って名残を惜しむ住民ら=兵庫県淡路市志筑の静の里公園で2010年5月15日、登口修撮影

 ふるさと創生事業で注目を浴び、兵庫県淡路市で展示されていた「1億円金塊」が15日、借り受けている金属メーカー「三菱マテリアル」(東京都)に返還された。21年間、町のシンボルとして輝きを放ち、377万人の観光客を呼び込んだ。保証金として預けていた1億円は戻され、市民サービスのために使われるという。

 金塊は旧津名町が国のふるさと創生資金の1億円を同社に預け、相当分の金塊を借りて89年から展示してきた。同社にとっても金塊製造技術のPRになったという。近年の金価格の高騰で保証金の追加が必要になり、市は「観光客を呼び込む役目を終えた」として返還を決めた。

 この日、市内の公園であった返還記念式典で市と同社が返還に署名。長さ約31センチ、重さ53.5キロの金塊を門康彦市長らが運び出し、地元高校生の吹奏楽の演奏に送られ市を後にした。【登口修】

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