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元千代大海、野球賭博と裏カジノ疑惑

自身の野球賭博関与が、週刊誌に報じられた佐ノ山親方は、記事の早刷りコピーを手に怒りの表情
自身の野球賭博関与が、週刊誌に報じられた佐ノ山親方は、記事の早刷りコピーを手に怒りの表情
Photo By スポニチ

 大相撲の元大関・千代大海の佐ノ山親方(34=本名・須藤龍二)が14日発売の週刊新潮で野球賭博と違法な裏カジノにかかわっていたと報じられていることが分かった。これを受け、日本相撲協会の特別調査委員会が調査を開始し、佐ノ山親方から事情を聴いた。同親方は報道内容を否定している。調査結果は16日に報告されるが、もし野球賭博に関与していたとなれば虚偽報告したことになり、解雇を含めた厳罰は免れない。新たな疑惑発覚で相撲界は再び窮地に立たされた。

 荒波の中で船出した名古屋場所の最中に新たな疑惑が浮上した。週刊新潮の記事によると、佐ノ山親方は、解雇された元大関・琴光喜や前大嶽親方(元関脇・貴闘力)らとともに昨年夏ごろに野球賭博に関与。賭けを注文した際に使用したとされる「大海」と書かれたメモも残っているとした。4年前には違法なインターネット裏カジノにも出入りしていたという。

 渦中の佐ノ山親方はこの日、愛知県体育館内の記者クラブで「こんなのねつ造でしょう。話にならない」と怒りをぶちまけた。野球賭博関与に関しては「一切ない」と完全否定。「本当にムカついている。新潮、上等だよ」と話し、法的手段を取る可能性も示唆した。

 佐ノ山親方は、元琴光喜をめぐる野球賭博騒動でも名前が挙がっていた。勝ち金回収について琴光喜から相談を受け、阿武松部屋の幕下・古市に支払うよう伝えた。これに古市の兄の古市満朝容疑者が激怒し元琴光喜を恐喝した。しかし、同親方は、相撲協会のアンケートでも、特別調査委による聴取でも、警視庁の聴取でも、野球賭博への関与を認めていない。ある親方は「(佐ノ山親方は)野球賭博をやっている噂があったが、名前が出ないので首をかしげていた」と証言していた。

 報道を受け、特別調査委は追加調査を開始。村上泰委員(弁護士)が電話で佐ノ山親方から話を聞いた。同親方は関与を否定したが、望月浩一郎委員(弁護士)は「まだ週刊誌が出ていない段階。記事の内容で聞くべきことがあれば追加で聞くことはある」と再聴取の可能性を示唆した。16日に特別調査委の会合を開き調査結果を報告する。

 武蔵川理事長(元横綱・三重ノ海)は、相撲協会のアンケートで上申せず後で賭博関与が判明した場合は厳しく処分するとの方針を示している。また、虚偽報告を行った前大嶽親方、元琴光喜が解雇処分を受けている。もし、今後の調査や警視庁の捜査などで佐ノ山親方の野球賭博関与が判明した場合、解雇を含めた厳罰が下ることは必至だ。名古屋場所担当部長の二所ノ関理事(元関脇・金剛)も「後で分かったのなら、そう(解雇)なるでしょう」と話した。佐ノ山親方は10月2日に引退相撲を開催予定だが、重い処分を受けた場合は中止の公算が大きい。

 相撲協会は4日の理事会で協会員を大量処分し名古屋場所開催にこぎつけた。しかし、新たな処分者が出れば、開催に踏み切った相撲協会の判断には疑問符がつく。最悪の場合は開催自体にも影響を及ぼすことになる。

 ▼週刊新潮の記事要旨 野球賭博の仲介人の証言などをもとに、佐ノ山親方が現役だった昨年夏ごろに野球賭博に関与したと報道。「大海」と記された、賭けを受けた際のメモの写真も掲載した。同仲介人によれば、月に1、2回の頻度で賭けていたという。また、同親方は違法なインターネット裏カジノにも出入りしたことがあり、4年前に関西地方の裏カジノでバカラ賭博をしていたという目撃談を紹介している。

 ◆佐ノ山 龍二(さのやま・りゅうじ=本名須藤龍二、元大関・千代大海)1976年(昭51)4月29日生まれの34歳。大分県出身。92年九州場所初土俵。97年秋場所新入幕。99年初場所で初優勝。場所後に大関昇進。14度目のカド番で臨んだ昨年九州場所で負け越して関脇に転落。今年初場所3日目の魁皇戦を最後に現役引退。大関在位65場所は歴代最多。優勝3回。年寄佐ノ山を襲名し現在は九重部屋の部屋付き親方。

Yahoo!ブックマークに登録 [ 2010年07月14日 ]

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