亮子氏は民主に「強いリーダーシップを」

　民主党から比例代表で出馬した柔道五輪金メダリスト谷亮子氏（３４）が当選から一夜明けた１２日、同党に「強いリーダーシップ」を求めた。惨敗の参院選をめぐり、小沢一郎前幹事長に近い議員らから、菅首相や党執行部の責任を問う声も浮上。初当選から、衆参ねじれ国会と党内政局含みの政界に飛び込むことになった谷氏は、「小沢さんとは言わないですけど」と慎重に前置きしながらも、ねじれ国会では、他党との協力が必要なだけに「（党内外での）強いリーダーシップが必要」と話した。

　前夜の初当選については「車で移動中、夫（巨人谷佳知）からの電話で知った」と明かした。その車内で「すぐに小沢さんに電話で、報告した」という。谷氏が「当確が出ました」と報告すると、小沢氏は「本当によく頑張った。よかったね」と話していたという。

　当確会見での涙について谷氏は「（支持者らとの）一体感を感じ、スポーツとはまた違った、すごく新鮮な感動があった」と振り返った。３５万票に上った得票については「１票１票が本当にありがたい」とし「お預けいただいた思いを大切にし、国政の場に必ず届けていくのが私の使命と、あらためて思います」と決意を新たにしていた。【清水優】

　［2010年7月13日8時12分　紙面から］