日刊スポーツのニュースサイト、ニッカンスポーツ・コムの社会ページです。



ここからこのサイトのナビゲーションです

共通メニュー

企画アーカイブズ

QAなう


  1. ニッカンスポーツ・コムホーム
  2. 社会
  3. 政治ニュース

菅首相「蓮舫さんより」側近支持して

 菅直人首相(62)が10日、就任後初めて地元の東京・武蔵野市に入り、東京選挙区(改選5)でピンチの盟友に対する“肩入れ応援”をした。蓮舫行政刷新担当相と対照的に、苦戦といわれる小川敏夫氏を「蓮舫さんより優先的に支持してほしい」と呼び掛けた。いくら蓮舫氏が強くても、盟友だからとの理由で一方的に肩入れ応援するのは異例。敗北ムードが強まる参院選後の立場を見越し、側近を失いたくない本音の表れなのか。菅首相への国民の審判は11日に下る。

 首相就任後、念願だった初のお国入りを果たした菅首相。JR吉祥寺駅前ロータリー前の演説カーで、約20分演説した。最後に「私からお願いをさせてほしい」と、ちょっと言いにくそうに切り出した。「小川さん、中身はいいが、選挙がちょっと弱い。これで困ってるんですよ」。隣では、小川氏が手を振ってアピール。お願いとは、小川氏に対する支持の要請だった。

 東京選挙区では、民主党が擁立した2候補のうち、知名度の高い蓮舫氏が抜け出し、小川氏は「当落線上」(党関係者)とされる。菅氏は「困ったことがあるんです。こんなこと言ったら怒られるけど、蓮舫さんは選挙がものすごく強い。蓮舫さんにももっと票を取ってほしいが、小川さんにも頑張ってもらわなければ2議席を獲得できない」と強調。「蓮舫さんは必ず勝ってもらえると思う」と、早々と当確を出し「優先的に小川さんを応援、支持してほしい」と訴えた。

 小川氏は菅氏にとって、党結党以来の盟友。盟友のピンチを救いたい、やむにやまれぬ思いだったが、単なるてこ入れにはとどまらず、党代表の立場では異例の肩入れぶり。菅氏は小川氏の戦いに相当焦りを抱いているようで「(お願いは)私の本音」とも述べた。世論調査で参院選での民主党苦戦が伝えられ、選挙後は菅氏の責任論も含めて党が混乱する可能性がある。信頼できる側近は1人でも多く残したいという菅氏の危機感ともいえそうだ。

 地元に盟友の支持をお願いしただけに、消費税問題は5分以上かけて丁寧に説明。「次の総選挙まで、一切消費税には手を付けません」「(超党派の協議について)どうかご理解いただけないか」と同意を求めた。「将来、日本の再生を始めたといわれるような政治をしたい」と、手法は間違っていないと強調した。

 民主党が大惨敗した05年衆院選でも、東京で唯一議席を守り、地盤は固い菅氏。凱旋(がいせん)を約2000人が見守った。この日、菅氏は福井から首都圏3都県を回ったが、都内はこの地だけ。73年以来、37年目となる地元街頭で訴えたお願いはかなうのか。【中山知子】

 [2010年7月11日9時16分 紙面から]


関連ニュース








社会ニュース

記事バックナンバー


政治ニュース

記事バックナンバー


経済ニュース

記事バックナンバー


国際ニュース

記事バックナンバー





この記事を読んだ人は以下の記事も読んでいます

  1. 1  三原氏「地に足つけて」亮子氏にチクリ - 政治ニュース
  2. 2  亮子氏3776mからヨロシク富士登山遊説 - 政治ニュース
  3. 3  ノムさんが江本氏にぼやきエール - 政治ニュース
  4. 4  ダル被弾「鶴岡さんのせい」お立ち台説教 - 野球ニュース
  5. 5  岡部まり氏涙で「寸分の悔いなし」 - 政治ニュース




日刊スポーツの購読申し込みはこちら

  1. ニッカンスポーツ・コムホーム
  2. 社会
  3. 政治ニュース

データ提供

日本プロ野球(NPB):
日刊編集センター(編集著作)/NPB BIS(公式記録)
国内サッカー:
(株)日刊編集センター
欧州サッカー:
(株)日刊編集センター/InfostradaSports
MLB:
(株)日刊編集センター/(株)共同通信/STATS LLC

ここからフッターナビゲーションです