原口氏、ゆうパック遅配で報告要請

　宅配便「ゆうパック」の大規模な遅配問題で、原口一博総務相は６日午前、日本郵政グループの郵便事業会社（日本郵便）の鍋倉真一社長を総務省に呼び、遅配の原因や公表が遅れた経緯を７月末までに報告するよう文書で要請した。

　陳謝した鍋倉社長に対し、原口総務相は「多くの利用者に迷惑をかけたことは誠に遺憾。報告の内容を精査して省として対応を決めたい」と述べた。総務省は今後、業務改善命令などの行政処分の必要性について検討する方針だ。

　鍋倉社長は記者団に「７日朝にかけての荷物の状況を見て、早ければ７日中に回復を宣言したい」と述べた。

　ゆうパックは、日本通運との共同出資会社から「ペリカン便」を統合した１日以降、職員が統合後の作業手順に不慣れだったことなどから、各地で大規模な配達遅れが発生。遅配は５日までの累計で３２万個程度に上った。６日現在も一部地域で遅れが解消していない。（共同）

　［2010年7月6日12時2分］