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渡部黄門がカツ!菅氏ヘタ、小沢氏けん制

 “平成の水戸黄門”こと民主党渡部恒三衆院議員(78)が菅首相に活を入れた! 5日、東京・八王子市で行われた同党東京選挙区の小川敏夫候補(62)の個人演説会に、渡部黄門が姿を現し「菅くんは消費税の説明がヘタクソだね」とダメ出しした。また、民主党の参院選勝敗ラインといわれる55議席に触れ「もう大丈夫だろ。小沢が騒ぐ余地はねえ」と党内の宿敵小沢一郎前幹事長(68)もけん制した。

 黄門様は“舌口調”だった。演説会主役の小川氏が青梅市の演説会場に移動するため、姿を消した直後から壇上を独り占めした。「みなさん、こんばんは。私が平成の」としゃべってひと呼吸置き、ニヤリと笑って「黄門様、渡部恒三であります」ともったいぶって自己紹介すると、大きな拍手を一身に浴びた。

 最初はボヤきから入った。「この年になって、もう北海道から九州まで全国から呼ばれちゃって大変なんだよ」とさらなる笑いを誘うと、約300人集まった会場からは「黄門様なんだから仕方ないじゃないか」とツッコミも。笑顔でボケると「昨年は私も命を懸けて政権交代を成し遂げた…。そんときに(心筋)梗塞(こうそく)とかでパッタリいっちゃえばよかった」と、またまた会場をわかせる。

 しばし間を置いて真剣な表情に戻り「ここからいけなかった。小沢くんの金の問題やらが起きてね。国民は怖いよ。73%あった内閣支持率も18%まで下がっちゃった」と目を閉じた。この時、小沢氏に苦言を呈していたのは黄門様だった。「私が憎まれ役になってね。それで代官さま(小沢氏のこと)にはお引き取りいただいた。まあ、悪代官とはいわないが、それでよかった」ともう滑り出した舌は止まらない。

 昨年10月まで党最高顧問だったが、両院議員総会で再任されずに現在は無役。当時、小沢氏は「まだ国務大臣もやれるのに最高顧問はおかしい」と説明したが、黄門様は「オレね、最高顧問をクビになったのよ」と周囲に漏らしており、今も小沢氏との溝は深い。

 「消費税10%」が今回の選挙の争点になったことには「間違ってねえんだよ。ただ、菅君は言い方がヘタクソ」とバッサリ。「消費税は福祉に使う、って法律に書いちゃう、って言わないのがいけない。それと自民党につられて消費税を出すのが早かったなぁ」と語調厳しく言い放った。少子高齢化で年金や福祉財源が先細りすることに触れ「今の20~30代は子どもがいらんという。オレが頑張るか。オレはいいけど、女房がなぁ。みなさん、今晩頑張ってくれ」と笑わせた。

 投開票は11日。演説後に報道陣に囲まれると「とにかく55議席は大丈夫だろ。それなら、小沢の騒ぐ余地はねえ」と会津弁で締めて、6日の選挙応援地の四国に向かった。【寺沢卓】

 [2010年7月6日8時33分 紙面から]


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