ホットドッグ早食い小林さん、米国で逮捕

　ニューヨーク市内で４日に開かれた米独立記念日恒例のホットドッグ早食い大会の競技終了後、過去の覇者で今年は出場しなかった小林尊さん（３２＝長野市出身）がステージに歩み寄った際、制止する警官ともみ合いになり、公務執行妨害容疑などで逮捕された。米メディアが伝えた。

　目撃者によると、小林さんが表彰式の続くステージに歩み寄ろうとした際、警官らに制止されて抵抗したため、そのまま逮捕され警察分署に連行された。その後、司法手続きで裁判所に向かった。

　報道によると、小林さんの逮捕騒ぎに、観衆からは「彼にも食べさせろ」という支援の声も沸き起こったという。

　小林さんがステージに近づいた理由は明らかではないが、最初は観衆に肩車され観戦していたという。目撃者の１人は「優勝者を祝福に行くのかと思った」と話した。

　小林さんは２００１年から６年間、同大会で連続優勝し、０７年からも続けて準優勝。今年は「許可なしに北米で他の早食い大会へ出場してはならない」などとする大会運営団体との契約がまとまらず参加しなかった。

　今大会では、小林さんのライバルの米国人ジョーイ・チェスナットさんが１０分間で５４個を食べ４連覇を達成した。

　主催者の米大手ホットドッグチェーンによると、大会は１９１６年に始まり、独立記念日の“風物詩”となっている。（共同）

　［2010年7月5日13時4分］