ロシアの美人スパイ写真掲載…困ってます

　米連邦捜査局（ＦＢＩ）がロシアの工作員として訴追したアンナ・チャップマン容疑者（２８）が米国の新聞に「魔性の女」「美人スパイ」などとして写真が掲載されていることに「困惑している。強制送還されるのではないか」と接見の弁護士に話していることが３日、分かった。担当のロバート・ボーム弁護士がＡＰ通信に明らかにした。

　現地のタブロイド紙は会員制交流サイト（ＳＮＳ）の「フェースブック」などから取った同容疑者の写真を連日、大きく掲載。弁護士が新聞を見せると、同容疑者は今後、米国に居住できなくなるのではないかとおびえていたという。

　ＡＰによると、弁護士は２日にわたり数時間接見。同容疑者について「ニューヨークによくいるタイプの女性。ビジネスで成功し、夜遊びや男友達とのデートを楽しんでいた」と指摘。また、父親はロシア大使館の下級のスタッフにすぎず、旧ソ連国家保安委員会（ＫＧＢ）の幹部だったとする元夫の証言に疑問を呈した。（共同）

　［2010年7月4日21時8分］