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菅首相VS進次郎氏 山梨でガチンコ対決

<参院選・激戦区ルポ>

 民主党参院のドン、輿石東参院議員会長(74)が、世代交代を訴える自民党宮川典子候補(31)に猛追される山梨選挙区。経験か、若さか。アピールポイントが対照的な両候補の戦いは、29ある1人区最大の激しさになっている。3日は、輿石陣営に菅直人首相、宮川陣営に小泉進次郎衆院議員が、それぞれ応援に入った。総理VS自民党「選挙の顔」による、ガチンコ対決。両党が最重視する同選挙区を象徴したような、応援風景となった。

 進次郎氏より1時間半早く、JR甲府駅横の武田信玄像前に登場した菅氏は、演説でドン輿石氏を持ち上げた。「参院(民主党)は輿石さんの力で1つにまとまった」「私にとって、人生の師で先輩。今回代表選に出る決意をしたのも、輿石さんに『菅さん、頑張れよ』と言ってもらえたことが大きい」と述べた。「参院選で安定、責任ある政治を実現するか、不安定でねじれた無責任な政治に戻すのか。安定した政治には輿石さんが必要だ」と、訴えた。

 前回(04年)は、2位候補に約7万6000票差で圧勝した輿石氏だが、今回は逆風の戦いだ。かつて県教組委員長を務めたが、小林千代美氏の辞職に発展した北教組違法献金事件が直撃。「政治とカネ」つながりで、盟友小沢一郎前幹事長の政治資金問題も影を落とす。首相も一目置く大幹部だけに「絶対負けるわけにいかない」(陣営)。公示前には福田衣里子氏ら小沢ガールズ、公示日は小沢氏、この日は菅氏。終盤は比例の目玉、谷亮子氏の投入も予定される、なりふり構わない防衛戦。「持てる力のすべてを結集し、勝ち抜きたい」と輿石氏も話す通りの、大総力戦だ。

 対する宮川氏。輿石氏と同じ教師出身だが、公募出身の新人、女性、43歳の年齢差と立場は対照的。演説では「政治に必要なのはカネではなく情熱」と対抗心を隠さず、「やせっぽちではありません。大きな期待をかけてもらえてもつぶれない、体を見てほしい」と、聴衆を笑わせる。「単に、74歳と31歳が入れ替わればいいのではない。政治は20年、30年先を見据えて考えなければ」と、訴えの核はとことん、世代交代だ。

 6月13日に続き、2度目の応援に入った進次郎氏も「宮川さんの努力を無駄にしたくない。(輿石氏とは)過去対未来の戦いだ。日本全国が、どちらを選ぶか注目している。もし宮川さんが勝てば、民主党は変わらざるを得ない」と、選挙結果が政権に与える影響の大きさを強調した。

 自民党は、07年参院選で、民主党の姫井由美子氏が当時参院自民党幹事長だった片山虎之助氏を破った「姫の虎退治」のリベンジを目指す。序盤は輿石氏リードが伝えられたが、輿石氏陣営は「前日の情勢は、今日になればもう違う」と危機感を強めている。【中山知子】

 [2010年7月4日9時2分 紙面から]


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