ナイフ持ったが「根性なくなり」強盗断念

　コンビニ強盗をしようと果物ナイフを所持していたとして、大阪府警豊中署は３０日、銃刀法違反の疑いで同府豊中市、建築作業員大越琢也容疑者（２２）を現行犯逮捕した。豊中署によると、大越容疑者は「お金を手っ取り早く手に入れるためコンビニ強盗を思い付いたが、途中で根性がなくなった」と供述。自ら警察を呼ぶように求めた。

　大越容疑者はコンビニに入って間もなく、レジにいた男性店長（５１）に「強盗やけど、警察呼べ」と言った。店長が困惑しながら通報する最中にナイフをレジに置くと、店をうろうろして缶コーヒー１本を購入。駆けつけた署員に逮捕された。所持金は約１４００円だった。

　大越容疑者は消費者金融に借金があり、新婚で７月１日に新居へ引っ越す予定だった。当時は酒に酔った状態で、店内にほかの客はいなかった。（共同）

　［2010年6月30日20時16分］