山口県下関市選管は6日、参院選の期日前投票で投票用紙の交付ミスがあり、気付いた投票管理者が投票箱から用紙を取り出して再投票させていたと発表した。再投票の1票は有効だが、投票箱を開票前に開けることは公選法で禁じられており、市選管は処分と刑事告発を検討する。
市選管によるとミスは5日朝、市長府支所の投票所で発生。山口県選挙区の投票者に誤って比例代表の投票用紙を渡した。直後に気付いた投票管理者が投票者を呼び止め、投票箱を開けて投票用紙を取り出した後、選挙区の投票用紙を再交付し改めて投票させた。この日は同支所の期日前投票初日で、最初に訪れたのがこの投票者だった。市選管によると投票箱を開けて再投票させる行為は、投票干渉罪に当たる疑いがあるという。
毎日新聞 2010年7月7日 西部朝刊