2010年7月13日
日産自動車株式会社
株式会社オーテックジャパン
新型「マーチ」を発売
−あわせて、マーチ「ボレロ」を発売−
日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市西区 社長:カルロス ゴーン)は、「マーチ」をフルモデルチェンジし、7月13日より全国一斉に発売する。
「マーチ」は1982年の初代発売以来、運転のしやすさや、信頼性の高さ、使い勝手の良さがお客さまに支持され、国内外で累計565万台を販売してきた。今回4代目となる新型「マーチ」は、初代から続くDNAである「フレンドリー」を受け継ぎ、さらなる運転しやすさと楽しさに加え、クラス*1No.1の低燃費26.0km/L*2を実現した。
新型「マーチ」は、副変速機付きの新世代エクストロニックCVT、低燃費と高いトルク性能を両立させた日産初の新開発3気筒1.2リッター「HR12DE」エンジンなど燃費を向上させるパワートレインの採用により、全車「平成22年度燃費基準+25%」を達成し、国土交通省の「平成17年基準排出ガス75%低減レベル(SU-LEV)」認定とあわせて、「環境対応車普及促進税制」による減税措置*3に適合し、自動車取得税と自動車重量税が75%減税される。
さらに新型「マーチ」では、信号待ちなどの停車時にエンジンを自動的に停止し、ガソリンの消費を抑えるアイドリングストップを採用した。本アイドリングストップは、つねに車両の状態をモニターして積極的にエンジンを停止させる設定とすることで、26.0km/Lの低燃費を実現した。また、アイドリングストップ作動中にドライバーがステアリングを進行方向に切り始めるとエンジンが再始動したり、ブレーキペダルを踏む力によってアイドリングストップを制御したりすることで、ドライバーの意図に沿った違和感のない自然な運転を可能としている。
日産は2010年度より、究極のエコカー「ゼロ・エミッション」とエンジン進化型エコカー「PURE DRIVE」を二本柱として、CO2削減をスピーディーかつ効果的に進めていく。PURE DRIVEとは、現在広く普及しているエンジン車に最適な次世代環境技術(アイドリングストップ、クリーンディーゼル、ハイブリッドなど)を搭載したエンジン進化型エコカーで、クラストップレベルの低燃費を実現する。新型マーチはアイドリングストップを搭載し、クラス*1No.1の低燃費を実現した「PURE DRIVE」第1弾である。
日産は、クラス*1No.1の低燃費を実現した新型マーチのキャッチフレーズを"エコマーチ"と称し、広くお客様にアピールしていく。
新型「マーチ」の特長は以下の通り。
- クラスNo.1の低燃費を実現する新技術の採用、環境への配慮、安全性能の向上
- キビキビした小気味良い走りとしっかりした信頼感を印象付けるエクステリア、守られ感のあるコックピット
- さらなる運転のしやすさ、使いやすさを実現したフレンドリー装備
<販売目標台数> | 4,000台/月(ライフ平均) |
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<発表展示会> | 7月17日(土)、18(日)、19日(祝)、24(土)、25(日) |
新型「マーチ」の車両概要は以下の通り。
- デザイン
エクステリア
キビキビした走りとしっかりとした信頼感を感じさせるエクステリア
- 重心を低くし、タイヤを四隅に寄せたデザインによってリヤトレッドを拡大。さらにシル部も外側へ張り出したことにより、コンパクトでありながら踏ん張り感を表現したプロポーションを実現。
- 盛り上がったフロントフェンダーにより運転者の車両感覚のつかみやすさを実現。適度な高さに抑えたウエストラインによる視界のよさとともに、運転のしやすさに大きく貢献。
- 後端でわずかに跳ね上がるような流線型のルーフラインが後方へ流れる空気を最適に整流。すぐれた空力性能が、燃費向上に大きく貢献。
- ボディサイドにあたかもシリンダーが埋め込まれ、前から後ろまで貫通しているようなボディサイドの断面が、しっかりとした守られ感を表現。
- 丸いヘッドランプとアーチを描くサイドウインドウにより、マーチのDNA「フレンドリー」を継承。
- ボディカラーは、スプリンググリーン、ナイトベールパープル、クリスタルライラックの3色のキャラクターカラーを含め、マーチのフレンドリーさを継承したカラフルでオシャレな全9色。
ユニークなツインバブル形状による守られ感のあるコックピット
- ゆるやかな曲線とあたたかみのある曲面がインストルメントパネルの左右に作り出すユニークなバブル形状が、個性的なインテリア空間を演出し、やさしく守られるような感覚と運転の楽しさを提供。
- インテリアカラーは、大胆なコントラストでファッショナブルな印象の「ブラック/アイボリー」(12G、12G FOUR)、気持ちよい開放感と上質感を提供するあたたかみと清潔感のある「ナチュラルグレー」(12X、12X FOUR)、シックで精悍さを演出する「ブラック」(12S、12X、12X FOUR)の3つのバリエーションを採用。
- 大型のスピードメーターをメータークラスターの中央に配置したデザインを採用し、視認性を向上。
- 走行性能、パフォーマンス、環境・安全技術
「HR12DE」エンジン- すぐれた燃焼効率で全車クラストップのすぐれた低燃費を実現した、軽量でコンパクトな1.2リッターの新開発3気筒エンジン。
- 中低速域での力強いトルクにより、日常での使い勝手に適した特性。
- クランクプーリーや、ドライブプレートにアンバランスマスを設け、アイドリング時に車室内で感じられる振動を低減し、さらに各部の剛性の最適化を図ったことで優れた静粛性を実現。
- 無段変速機に副変速機(2段変速)を組み合わせた新しいトランスミッションの構造により、従来の同クラスCVTと比較して20%以上変速比幅を拡大し、レスポンスのよい発進加速と、高速走行時の静粛性を向上。
- 副変速機の採用により、プーリーの小型化をはじめとした大幅な小型軽量化を実現。
- 変速比幅の拡大、プーリーの小型軽量化、オイル撹拌(かくはん)抵抗の低減等により、従来の同クラスCVTに対してフリクションを約30%低減させ、燃費を向上。
- アイドリングストップ搭載車用には、電動オイルポンプを採用。油圧の立ち上がりを早くして発進性を向上し、低燃費に貢献。
- アイドリングストップ時は、CVT内部でプーリーの回転を一時的にロックし、エンジン再始動時に緩やかにロックを解除させるシステムを採用。これにより、坂道発進での後退を抑制するとともに、スムーズな再始動も実現。
- 量販グレードの12X、12Gにアイドリングストップを標準装備。
- 信号待ちなどの停車時にエンジンを自動的に停止し、燃料を節約して2.0km/L*4(10・15モード)の燃費向上を実現。
- 通常の運転シーンにおいて積極的にアイドリングストップを作動させつつ、普段通りの自然な運転を可能にすることで、快適なエコドライブを提供。
- インジケーターにより作動条件下にあることを表示するとともに、アイドリングストップ時間と節約したガソリン量も確認が可能。
- アイドリングストップの作動中に、ドライバーがステアリングを進行方向に切り始めるとエンジンが再始動するため、ドライバーの意図に沿ったスムーズな発進が可能。また、ブレーキペダルの緩め方でもアイドリングストップを制御しており、ペダルから完全に足を離す前にエンジンが再始動したり、多少の踏力の変動ではアイドリングストップを維持したりするなど、車両が最適な判断を行うことで、違和感のない自然な運転が可能。
- アイドリングストップ中、エアコンは送風に切り替わるが、冷暖房を優先する場合はアイドリングストップOFFスイッチを押すことでアイドリングストップの作動を停止することが可能。
- レイアウトの最適化とシンプルなボディ構造を追求して、フロアパネルからサスペンションにいたるまで新設計し、プラットフォームの高剛性化と軽量化を両立。
- 後端をリフトアップさせた流線型のルーフ形状により、空気の流れをスムーズに後方へ流して空気抵抗を抑制。さらにドアミラーや大型フロントスポイラー、フロア下の形状など、ボディ全体で空気抵抗を抑制するデザインを採用したことで、Cd値でも0.32という優れた空力性能を達成。また空力性能に加えて、軽量なルーフパネルの採用により、ボディ全体で低燃費に貢献。
- ルーフパネルにブーメラン型のビードを施すことで、軽量・高剛性化を両立しながらルーフの共鳴による室内のこもり音を抑制。静粛性を向上。
- オートライトシステム(フロントワイパー連動、薄暮れ感知機能付)(12G、12G FOUR)
- 最適配光マルチリフレクターハロゲンヘッドランプ(マニュアルレベライザー付)
- リヤ間けつ式ワイパー
- ハイマウントストップランプ
- ABS(アンチロックブレーキシステム)
- EBD(電子制御制動力配分システム)
- 高強度安全ボディ(ゾーンボディ)
- 歩行者傷害軽減ボディ
- 運転席・助手席SRSエアバッグシステム
- SRSカーテンエアバッグシステム(12G、12G FOUR)(12S、12X、12X FOURはメーカーオプション)
- 全席ELR付3点式シートベルト
- 前席ロードリミッター付プリテンショナーシートベルト
- スムーズ発進アシスト
- 可変バルブタイミング
- 電動パワーステアリング
- オルタネーターによる発電電圧可変制御(減速エネルギー回生充電機能を含む)
- 「平成17年基準排出ガス75%低減レベル(SU-LEV)」の認定を取得
- 「平成22年度燃費基準+25%」を達成
- 「2015年度燃費基準」を達成
- リサイクル可能率95%以上を達成
- さらなる運転のしやすさ、使いやすさを実現した、フレンドリーパッケージ・装備
良好な視界を確保した広いガラスエリア- フロントウインドウの上下・左右の見開き角を拡大し良好な視界を確保。停止線に止まっても信号が確認しやすく、また、右左折時などの周囲の確認もしやすくなった。
- ショックアブソーバーの作動領域を拡大し、柔らかくセッティングした新設計のサスペンションが路面の振動をソフトに吸収し、凸凹道でもフラットで快適な乗り心地を提供。
- メーター内のディスプレイに、タイヤの向きやステアリングの切れ角、進行方向を表示する「タイヤアングルインジケーター」を採用。発進時やバック駐車時、切り返しでタイヤの向きが分からなくなった時などに、一目で確認が可能。(12G、12G FOUR)
- 毎日のあいさつや記念日を自動的に表示して、マーチとの親密感を深める「フレンドリーメッセージ表示機能」を採用。(12G、12G FOUR)
- キーを取り出さずにドアのロック・アンロック、エンジンスタートができる「インテリジェントキー」と「プッシュエンジンスターター」を採用。荷物を持っていても施錠が簡単に。(12X、12G、12X FOUR、12G FOUR)
- インテリジェントキーおよびリクエストスイッチによるドアロックに連動してドアミラーを自動格納する「ドアロック連動自動格納機能付ドアミラー」を採用。降車してからドアミラーを格納するので、ドアを開ける前に後方確認が可能。(12X、12G、12X FOUR、12G FOUR)
- 手軽に使えるカップホルダーやポケット類を使いやすいポジションに配置し、使い勝手の良い多彩な収納スペースを確保。「インストアッパーボックス」(12X、12G、12X FOUR、12G FOUR)、「インストアンダーボックス&グローブボックス」、「フロントカップホルダー(2個)&リヤカップホルダー(1個)」、「フロントドアポケット(ボトルホルダー付)」、「パーキングブレーキサイドポケット」、「助手席シートバックポケット」(12G、12G FOUR)を装備。
- 従来型マーチと同等の、コンパクトカーとして十分な251リットル(VDA)のラゲッジルーム容量を確保
- *1: 1.0-1.5Lクラス。ハイブリッド車を除く。(2010年7月現在 日産調べ)
- *2: アイドリングストップ搭載車
- *3: 「平成17年基準排出ガス75%低減レベル(SU-LEV)」かつ「平成22年度燃費基準+25%」を達成した車両で、自動車取得税は、2012年3月31日までの新規登録車に対し、75%軽減。
自動車重量税は、2012年4月30日までの新規登録車に対し、75%軽減。
なお、自動車税は、2012年3月31日までの新規登録車に対し、登録の翌年度から1年間、50%軽減。
日産は、「環境対応車普及促進税制」による減税措置に適合する車種を"「Nissan ECO」(通称:ネコ)シリーズ"と総称しており、7月13日現在、適合している車種は、「モコ」「オッティ」「ルークス」「マーチ」「ノート」「キューブ」「ティーダ」「ティーダ ラティオ」「ウイングロード」「セレナ」「ジューク」「デュアリス」「エクストレイル」「ラフェスタ」「スカイライン セダン」「フーガ」「AD/ADエキスパート」「NV200 バネット」「アトラスF24」「アトラスH43」の20車種。 - *4: アイドリングストップ非搭載車比
<全国希望小売価格(消費税込み)> | (単位:円) | ||||
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駆動方式 | エンジン | グレード | ミッション | 価格 | |
2WD | HR12DE | 12S | エクストロニックCVT | 999,600 | |
12X | 1,229,550 | ||||
12G | 1,468,950 | ☆掲載写真車種 | |||
4WD (モーターアシスト方式) |
12X FOUR | 1,404,900 | |||
12G FOUR | 1,644,300 | ||||
エクストロニックCVT:無段変速機 |
<関連URL>
「マーチ」WEBカタログ
「マーチ」エコカー減税・補助金サイト
PURE DRIVE
日産自動車の関連会社である株式会社オーテックジャパン(本社:神奈川県茅ヶ崎市、社長:吉田 衛)は、フルモデルチェンジした「マーチ」をベースに、カスタムカー「ボレロ」と、ライフケアビークル(LV)* 「アンシャンテ 助手席回転シート」を設定し、「ボレロ」は7月13日より、「アンシャンテ 助手席回転シート」は2011年1月より、日産の販売会社を通じて全国一斉に発売する。
*: 日産自動車グループでは、生活の色々なシーンでお役に立ちたいとの意味を込め、福祉車両を「ライフケアビークル」(LV:Life Care Vehicles)と呼んでいる。
マーチ「ボレロ」 (2WD) |
マーチ「アンシャンテ 助手席回転シート」 |
<マーチ「ボレロ」車両概要>
マーチ「ボレロ」は1997年の発売以来、個性的で愛着のあるスタイルで好評を得ている。2代目(K11型)と3代目(K12型)の「マーチ」に続き今回の新型でも、そのスタイルを継承した「ボレロ」を設定した。
新型マーチ「ボレロ」では、「エレガント」をテーマに内外装をトータルコーディネートした。
エクステリアでは、歴代の「ボレロ」でも特徴としていたフロントグリルに、メッキ加飾をあしらったメッシュデザインを採用。丸みを帯びたデザインの専用フロントバンパーとともに、エレガントでおしゃれな雰囲気を演出している。また、さらなるドレスアップを楽しめるアイテムとして、ボディカラーと合わせられる、専用のアルミホイールデカールをオプション設定した。
インテリアでは、シート生地にワインカラーを基調としたボーダー柄を採用。専用フィニッシャーはワインカラーをベースにしながら、光をすりガラスに通したような陰影を表現したフロスト柄とし、インテリア全体を気品を感じる空間とした。
仕様 | ボレロ |
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主な特別装備 |
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ボディカラー | ホワイトパール(3P)<#QX1・特別塗装色> ピュアブラック(PM)<#G42> クリスタルライラック(TPM)<#KAS・特別塗装色> ナイトベールパープル(PM)<#GAB> (3P)は3コートパール、(PM)はパールメタリック、
(TPM)はチタンパールメタリックの略。 ※内装色はナチュラルグレー〈K〉 |
なお、マーチ「ボレロ」は、「環境対応車普及促進税制」による減税措置*に適合し、自動車取得税と自動車重量税が75%減税される。
- *: 「平成17年基準排出ガス75%低減レベル(SU-LEV)」かつ「平成22年度燃費基準+25%」を達成した車両で、
自動車取得税は、2012年3月31日までの新規登録車に対し、75%軽減。
自動車重量税は、2012年4月30日までの新規登録車に対し、75%軽減。
なお、自動車税は、2012年3月31日までの新規登録車に対し、登録の翌年度から1年間、50%軽減。
<マーチ「アンシャンテ 助手席回転シート」車両概要>(2011年1月発売予定)
簡単な手動操作で助手席を車両の外側に回転することで、車への乗り降りが容易にできる車両である。助手席回転シートは新開発のユニットとし、「マーチ」のシートをそのまま採用。標準車と同じ見栄えと乗り心地を維持している。
<全国希望小売価格(消費税込み)> | (単位:円) | ||||
---|---|---|---|---|---|
車種 | 駆動 | エンジン | ミッション | 価格 | |
ボレロ | 2WD | HR12DE | エクストロニックCVT | 1,465,800 | ☆掲載写真車種 |
4WD(モーターアシスト方式) | 1,641,150 | ||||
エクストロニックCVT:無段変速機 |
以 上