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当ページは、米国に住む管理人が北米のオタク系の話題やイベントを紹介するサイトです。

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|| 2010年07月12日


|| 栗林みな実 独占インタビュー@AX 2010
ENG | JPN

7月2日、当サイトはロサンゼルスにて、AX2010のインダストリーゲスト、栗林みな実さんとプライベートインタビューを行いました。

栗林みな実さんは、数々のアニメ主題歌を歌い、アニメロサマーライブに出演され、過去に台湾や香港など海外でもライブを行い、グローバルにご活躍をされています。

そんな栗林さんには、ロサンゼルス、そしてアニメエキスポはどう映ったのでしょうか?!
当ページ限定かつ独占でインタビューをさせていただきました!

では、さっそくスタート!

はじめまして、今日はよろしくお願いします。
栗:よろしくお願いします。

〜海外イベント参加について〜

1.まず、コンベンションのお話をする前に、アニメエキスポへの参加は栗林さんにとって、今回初のアメリカでのイベント出演となりますが、ロサンゼルスの印象についてお聞かせください。
栗:まず、ロサンゼルスに着いたとき、思ったよりも暑くなくて、気候もカラッとしていて、ちょうど良い感じでした。街の雰囲気も、来る前は、都会なので、ごちゃごちゃして居るかと思っていたんですが、街は綺麗ですし、人もノビノビとしていてすごく良い印象を受けました。

2.そんなロサンゼルスで、日本のアニメや漫画をテーマにした、コンベンションが行われていますが、そのアニメエキスポの会場や参加者を見たとき、どういう印象を受けましたか?
栗:参加者は、それぞれが自分の好きなキャラクターやアニメをすごく楽しめているんだなと思いました。会場は、日本のイベント、例えばコミケとは違って、会場がすごく広いので、皆がスムーズに歩けて、人にやさしいなと思いました。(笑)

アメリカのファンの熱気に日本との違いを感じましたか?
栗:熱気といいますか、アメリカのファンはわりとあっさりとした感じを受けました。日本だと、オタク文化というのは、少し暗いイメージがあるんですが、アメリカだと、アニメ好きというのは、他のサッカーが好きとか、音楽が好きだとかそういった趣味と同じように、ごくごく普通の趣味として、受け入れられているように見えました。

3.栗林さんは、日本のみならず、台湾や香港でもライブを行い、今年4月にもメキシコでライブを行い、グローバルにご活躍をされていますが、海外でライブを行うことについてお聞かせください。
栗:日本でライブを行うときは、リアルタイムで、アニメが放送されているので、そのアニメの楽曲をライブで演奏をしても、ファンが盛り上がってくれて、すごく反応が返ってくるのですが、でも、海外では、アニメが放送されていないので、新しいアニメの曲よりも、自分の中での昔の曲の方が知っていることもあって、時差を感じることもあります。

台湾も香港もメキシコも曲のタイトルやアニメのタイトルを言うだけで、すごくファンが喜んでくれますが、アメリカは、逆で、ここでライブを行ったときに、そこまでの反応は無かったです。むしろ、音楽として聞いてくれている印象があって、作品がそこまで浸透していない感じを受けました。なので、アメリカはこれからかなと思います。

4.もし、今後海外でライブを行うのであれば、どの国でライブをしたいですか?
栗:ヨーロッパの方に行ったことが無いので、すごく興味があります。なので、そちらへも行ってみたいですね。


ブースで行われたライブには多くのファンが駆けつけた。

5. アニメエキスポのライブの率直な感想をお聞かせください。
栗:海外でライブを行うときは、基本的に自分のことを知らない人たちの前で歌うという意気でやるんですね。なので、今回も、歌に魂をこめてという気持ちで歌いました。でも、ステージに立って、実際に歌ってみると、お客さんが私の曲をすごく一生懸命歌を聞いてくれているんだと、ステージから見ていて感じました。

6. 今回のライブで歌った曲の選曲はどうやって決めました?
栗:今回は、アージュさんのブースで歌うということで、アージュさんの楽曲を中心に自分のアニメソングの代表曲を考えてきたんです。でも、実際に1度ステージで歌ってみると、現地のファンには、ロック系の曲の方が、受けが良いと思いました。まだあと2日歌う予定ですが、すこし歌う曲を変えたほうが良いと思ったので、アージュさんの曲とロック系のアニソン中心に入れて、来る前に決めた曲とはちょっと変更して歌おうと思います。

7.実際にライブを行って、アメリカと日本では曲の好みに違いがあったようですが、過去の海外公演でも、日本とは好みが違うなと感じたことはありますか?
栗:台湾、香港、メキシコでは、私の歌った曲、作品が結構知られていたので、現地に行ってから、このテンポ、リズムの曲にしようとかは無かったんですよ。でも、今回は、実際に歌ってみて、客さんのノリに違いを感じました。

今回のイベントでは、1日1回のライブを3日間やる予定で、回数が多いんです。いままで、これほど連続で歌ったことは無いんですが、歌う楽曲に変更が加えられる余裕があるので、ロック系でテンポの早い曲の方が、受けが良かったので、この作品の曲を歌うというのは少し置いておいて、音楽、楽曲として選曲しようと思います。

〜君が望む永遠について〜

1.栗林さんは、アーティストそして、声優としてもご活躍されていらっしゃいますが、そのデビューのきっかけになった、「君が望む永遠」は、栗林さんにとってどのような存在ですか?
栗:私は、この作品が無ければ、今の仕事にも就けなかったですし、こうやって海外で歌う機会にも恵まれなかったので、すごく大事な作品です。また、私は、作詞、作曲もお仕事でやらせていただくのですが、この作品では、初めてすべて(作詞・作曲)をやらせてもらって、声優もやらせていただいて、他のキャラクターの声優さんにも楽曲提供をさせてもらったので、この作品は自分がやりたかったことをすべて叶えさせてもらった、自分の原点になる大事な作品です。

2. その、「君が望む永遠」という作品は、北米でも人気の高く、今回その人気を目の当たりにしたと思いますが、その感想についてはどうでしょうか?
本当に嬉しいなと思います。昔、アメリカでアニメのDVDが発売になった時に、私は日本でラジオ(君のぞらじお)をやっていたんですよ。その時に、他の声優さんたちと自分たちの喋った声を吹き替えさんが喋っているのをDVDで見て、「皆ですごいねー!」って喜んだことを思い出して、実際に来てみて、あれから何年か経っていますが、実際この場所に来て、その空気を実感できたのはすごくありがたいなと思いました。

3.君が望む永遠の曲、「Rumbling hearts」の歌詞では、前半が遥の気持ちを表して、後半が水月の気持ちを表しています。また、アカネマニアックスでは、遥に対する気持ちを表していますが、「Rumbling hearts」を、もし、茜の気持ちを表して、歌詞を書くとしたらどんな歌詞を書きますか?
栗:一方的な片思いの曲になると思います。

茜の遥には申し訳ないなあという気持ちは含まれたりしますか?
栗:そうですね、ストーリーのエンディングによりますよね。ゲームなので、どのストーリーのあかねによって、まったくイメージが変わってしまうんですけど、もし茜ルートだったら・・・でも、「Rumbling hearts」なので、第1章の辺りの話なので、やっぱり片思いの曲ですね。(苦笑)

吉田(アシッド):多分、キャラクター的に言えば、気持ちを抑えているんだけど、抑えきれないという部分でジレンマの部分が強くなると思います。気持ちが届かないとか、そういうもどかしさ。主人公の孝之まで、遥とか水月という2人の壁があるわけで、でも、その2人は、茜の好きな人で、大事な人だから、その人に対するものがあって、ハッキリと出せない想いがあって、すごく複雑なものなんですよね。多分これは日本人的な考えだと思うし、自分の恋愛とか、欲求を叶えることよりも人間関係、和というものを優先しちゃうと思います。だから、キャラクター的には、茜の場合は、葛藤とか悩みとかが描かれるんじゃないかと思います。

〜アーティスト活動について〜

1.今年6月26日に、栗林みな実ライブ2010が行われましたが、そのライブではけんぷファーのテーマ曲、「あんりある?パラダイス」をピアノを実際に弾き、バラード調で歌われました。また、プロフィールでも、特技はピアノと書いてありますが、この曲を練習するために、いつもの5倍時間がかかったとも書いてありましたが、もし、チャンスがあるなら、ライブで、ピアノの演奏をやってみたいですか?
栗:難しかったですけど、楽しかったので、多分毎回演奏していくんじゃないかと思います。

2.黒神のテーマ曲である、「sympathizer」では、ロック調で、栗林さんの今までの曲とはちょっと違うイメージの曲調でしたが、作っているときの難しさではどうでしたか?
栗:私は、「sympathizer」をやる前にブラスレイターというアニメの曲、「unripe hero」という曲で、ロック調の曲を歌わせてもらいました。でも、その時はすごく慣れなくて、ちゃんと歌えるのかというのがあったんです。でも、その曲を歌った後に「sympathizer」のお話があって、ロック調を自分でつかめてきたところにきた楽曲だったので、わりと自分がイメージした通りにレコーディングができましたし、ライブでも、この曲はバンドのサウンドにはすごく合っているので、すごくハマって、みんな盛り上がってくれました。

3.刀語のテーマ曲、「冥夜花伝廊」の歌詞を読むと、ものすごく和風で、いろは歌も入っているのに、すごくスピード感がある歌で、まさに和と洋を融合させたような曲でしたが、実際に歌を歌うにあたり、難しいところはありましたか?
栗:この曲は、いままで歌った曲の中で一番難しかったです。作詞は畑亜貴さんに書いていただいたのですが、歌詞の中に、自分が分からない単語があって、私は、その言葉、詩の意味をちゃんと理解してから歌いたかったので、辞書で調べてから歌いました。でも、ちゃんと歌詞の言葉を理解できると、その歌詞に込められた思いが歌にも反映できるので、たとえ難しくても、良い曲になるように一生懸命練習してレコーディングに望み、結果、とても良い曲が出来たと思います。

〜最後に〜

今年もアニメロサマーライブに出演されますが、アニメロに対する意気込みなどをお聞かせください。
栗:アニメロは、年々すごく大きくなって、私は去年に続き、今回もテーマソングの作曲をやらせていただくことになりました。なので、イベントに対する思いは、ただ出演者として出るだけの関わりじゃないので、すごく思い入れがあります。また、イベントの最後に皆でこのテーマソングを歌うのですが、それがすごく感動します。その曲を私に作らせてもらうというのは思いも大きくなりますし、パフォーマンスもしっかり見せて行きたいなとより強く思いますので、是非皆さんも一緒に楽しんでいただけるよう頑張ります!

本日はありがとうございました。
栗:ありがとうございました。

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今回のAXは、栗林さんにとって、初の米国のコンベンションへの参加となりました。

今回のライブでは、代表曲、「Precious Memories」をはじめ、「unripe hero」、「Shining☆Days」、「sympathizer」、「翼はPleasure Line」など、現地でも人気の高い作品の主題歌などを熱唱。

そんなAXで行ったライブでは、米国のファンの日本との音楽の好み違いを感じたようですが、今後の音楽活動、また、海外での積極的に活動をしていきたいという意気込みが伝わってきました。

さらに、これからのアニメロサマーライブへ向けた意気込みを語っていただき、これからの活躍にますます目が離せません。

今回は以上です。

栗林みな実オフィシャルサイト

インタビュー ヨシ沢、Kilo Joule
文・写真 ヨシ沢
Special Thanks 栗林みな実、アシッド&SOLID VOX様


RT @yoshisawa: 栗林みな実 独占インタビュー@AX 2010 - BUNKA:EXTEND


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