2008-10-19 23:31:33
1年前の今日・・・
テーマ:●ママの事・趣味1年前の今日。
ちょうど今くらいの時間、私は手紙を書いていました。
もう、直接届けることの出来ない手紙を。
涙が止まらなくて、便せんの文字が見えないながらも
彼女への最後の手紙を一生懸命書いていました。
2007年10月19日に親友pecoは自らの手で命を絶ちました。
享年30才、生後4ヶ月の息子と旦那さんを残して。
何度かブログ内でお話ししたこともありますよね。
彼女を死に追いつめたのは『産後鬱』と言う病気でした。
産後、誰しも多かれ少なかれ経験する不安と精神不安定な状態。
子育てしたママさんならきっと分かりますよね。
我が子を育てて行けるかの不安、泣き止まないことへの不安、
自分が母親でいいのかとおもう不安・・・。
もちろん、私もありました。
入院先の病院でただ毎晩泣いていたこと。
夜泣きの子供をどうやっても泣き止ませることが出来ずに
気がついたら自分が子供のように泣きじゃくっていたこと。
でもそれは、『ママだって初めてなんだ!一緒に成長すればいいのよ!』と
開き直ってなんとか今まで前向きにやって行くことが出来ました。
それが、彼女にとっては出来なくて
自分で自分をコントロール出来ないほどになり、
苦しみながら闘病生活を送っていた4ヶ月でした。
これは彼女が悪いんじゃないです。
子供が生まれるまで大変な苦労をしてきてやっと授かった命への
責任感と不安、そしてホルモンバランスが崩れたことが原因。
真面目で優しくて頑張り屋の彼女だから本当に苦しんだんです。
8月末に入院先から退院し、
回復していると思っていた中で突然やって来た出来事でした。
一年前の今日も、今年の今日と同じように
良く晴れた気持ちのいい天気でした。
あの日のことは今でも目をつぶれば全て思い出すほど
しっかりと脳裏に焼き付いています。
ユメの出産をちょうど一ヶ月後に控えた昼下がり、
パパとハナが市場へ散歩に行っていて
家の掃除をしていた時にかかって来た電話で知った訃報。
信じられなかった・・・。
一年経った今でもその現実を受け止められない自分が居ます。
頭の中に彼女が浮かばない日は一日も無いまま一年が経ちました。
あっという間の一年、そしてある意味とても長い一年。
今日は彼女の一周忌法要でした。
あのとき赤ちゃんだった息子くん、もう1才4ヶ月。
笑顔がますます彼女に似てきました。
お経の途中ですすり泣く声。
旦那さんが息子君を抱きしめて
大きな背中を震わせながら泣いていました。
私はその姿、見れませんでした。
彼女は家族を守るために自分の命を絶ったんだと私は思っています。
虐待や、愛情を注げずに我が子を苦しめる親がニュースなどで出ますが
そういう人にならないように、
もしかしたらこのままだと自分がなってしまうかもって恐れて
家族を守った、正義感からそうなったんじゃないかと思っています。
そう思えるほど彼女はとにかく人思いで優しい人でした。
だからね、私たちは笑顔で生き続けてこれを乗り越えなきゃならない。
彼女にしてあげれなかったことを悔やんで泣き続けることよりも、
彼女が残してくれたものを受け継いで忘れずにいてあげなきゃならない。
そう思っています。
うまく言葉には出来ないですね。とても難しい。
でも、今日という日を絶対に忘れたくなくて
こうやって文章にして今の自分の気持ちを残すことにしました。
この一番最初の写真はね、
私の結婚式で彼女がスピーチしてくれてるときのもの。
お互いの結婚式で友人のスピーチをし合いました。
目をつぶったら聞こえる彼女の声。
私の心がもう少し落ち着いたら結婚式のビデオを見ようと思っています。
今はまだ、なんだか取り乱しそうで見れない自分がいるんだよね。
こんなに大切な人が、ある日突然この世から姿を消す恐怖。
こういう思い、もうしたくないし誰にもして欲しくない。
産後鬱という病気は軽視されがちで
ママ、母親という立場を『母親なんだから当たり前でしょ!』という言葉で
片付けられることも多いんです。
でも、出産も子育ても命がけなんですよ。
だからね、頑張ってるママたちに周りの人はいつも
『ありがとう』と『頑張ってるね』という気持ちを
言葉や態度で示してあげて欲しいと思います。
母親だって人間です。不安になったり時々何もかも嫌になったり
泣きたくなったり、1人になりたくなったりするんです。
それでも一生母であり続けないといけないんです。
誰かが自分を認めてくれて応援してくれてるって思ったら
どれだけパワーになるか。幸せな気分になるか。
言葉にしなくても感謝してる!じゃなくて
言葉にして伝えてあげてください。
彼女を救ってあげれなかった分、
これを読んでくれた人が一人でも気持ちが楽になって
明日からまた笑顔で居てくれたらいいなって思います。
今日は仲間達と一日、そんな気持ちで一緒に過ごしました。
みんな、あまり多くは語らないけど、同じ気持ちだったよね。
私たちは生き続けよう。
しわしわになるまで、彼女のためにも。
自分を大切にしよう。
家族を、友達を大切にしよう。
peco、大切なことを教えてくれてありがとう。
ずっと心の中で生き続けていってね。
来年の今日は今年の今日より笑顔でこの日を迎えられますように。
明日からも笑顔溢れる日々となりますように。
長々とお付き合いありがとうございました。
今日は、もう少し彼女との思い出に浸りたいので
コメントのお返事は明日させてくださいね。
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