2010.07.13 Web posted at:  12:49  JST Updated - CNN
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アフガン民間人の死傷者数が増加 2010年前半

カブール(CNN) 人権団体のアフガニスタン・ライツ・モニターが12日に発表した報告によると、2010年上半期に攻撃を受けて死亡したアフガニスタン民間人は1074人、負傷した民間人は1500人以上に上り、前年同期と比べて1.3%増加した。1日当たり約6人が死亡、8人が負傷している計算になる。

死亡者全体の60%以上(661人)は、民間人の安全を無視した反政府勢力の行為により死亡したという。最も死者数を出したのは簡易爆発物とされ、282人がこれにより死亡した。次に死者数が多かったのは自爆テロで、127人の犠牲者を出した。

米軍または北大西洋条約機構(NATO)軍に殺害された民間人は、空爆が制限された影響で「大幅に減少」し、210人となった。空爆による死者は50%以上減少し、94となった。一方で、米・NATO軍による無差別または故意の襲撃で死亡した民間人は30人に上る。

アフガン軍、警察、民兵により殺害された民間人は108人に上った。報告では、アフガン軍が軍事力に頼りすぎていると非難している。

報告ではまた、2010年のアフガン国内治安は、2001年のタリバーン政権崩壊以来、最悪の状況にあると指摘。「この失敗は、アフガン国民の米・NATO軍に対する信用を損ない、世界の超大国を打倒したと喧伝するタリバーンの主張を支えている」とも主張。さらに、米・NATO軍の増派は「撤退前の最後の作戦」であるとし、撤退が反政府勢力を活気づけると指摘する。

この報告に対する米軍の反応は確認されていない。

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