| なべ漁場問題 現行の委員会指示見直し(2010/02/18) |
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青森、岩手両県境沖合のタラの好漁場(通称・なべ漁場)をめぐる底はえ縄漁問題で、両県漁業団体が新ルールを盛り込んだ操業協定を締結したのを受け、青森県東部海区漁業調整委員会は17日、同漁場で岩手の漁業者が操業できるよう現行の委員会指示を見直した。既に岩手海区漁業調整委員会も9日、同様に委員会指示を変更。両県の委員会指示が見直されたことで、問題解決に向けた新操業協定の運用の環境が整った。 両海区漁業調整委員会の決定はいずれも26日、両県の県報に掲載される予定。 両県の漁業団体は1月15日、水産庁の仲介で新操業協定を締結した。なべ漁場では、青森の漁業者が操業できず、岩手の漁業者のみ資源管理のルールに従って操業することで合意した。 だが、現行の青森県東部海区漁業調整委員会の指示では、両県境から真東に延ばした線から北側での底はえ縄漁を禁止。一方、岩手海区漁業調整委員会は県境から北東に延ばした線から南側を岩手の海域とし、同漁場での底はえ縄漁を認めていたため混乱が生じていた。 青森市で開かれた県東部海区漁業調整委員会では、県が関係者が合意に至った経緯や、協定内容などを説明した後、委員会指示の変更案を協議した。 これまで「青森・岩手両県正東の線」と明記し、以北での底はえ縄漁を禁止していた境界線に関して「青森県東部海区管内の海域」との表現に変更した。 現行の委員会指示は3月31日まで。4月以降の委員会指示については、今回の変更を踏襲する。 |
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