家宅捜索の押収物に暴力団関係者 大相撲の野球賭博事件
大相撲の野球賭博事件をめぐり、中井洽国家公安委員長は13日、警視庁が家宅捜索で押収した資料に「暴力団関係者とみられる名前が出てきたものがあった」と明らかにした。閣議後会見で話した。
中井氏は、警視庁が押収した力士らの携帯電話やメールの記録の解析も進めていると説明した。
中井氏の発言について、警察庁幹部は「暴力団関係者と思われる1人の名前を記した紙を複数押収した。携帯電話のメールの記録からは現在、そうした人物の名前は確認されていない」と話した。
警察庁によると、暴力団関係者とみられる人物の名前が記されている押収物は、野球賭博との関係を示すものではないという。
警視庁は7日、賭博開帳図利容疑で、野球賭博に関与した力士らが所属していた相撲部屋などの一斉捜索を開始。12日までに阿武松部屋や大嶽部屋、元大関琴光喜関の自宅などを捜索した。
(2010年7月13日)