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日本や世界で現在進行形の最新の軍事情報を選別して、誰にでもわかるような文章で解説します。ホットな事件や紛争の背景や、将来の展開を予測したり、その問題の重要性を指摘します。J-rcomでは、日本で最も熱い軍事情報の発信基地にしたいと頑張ります。(1999年11月)
2010.07.13
中国に配慮 米韓訓練 海域変更も 日本海や韓国南部検討
カテゴリ韓国出典 毎日新聞 7月13日 朝刊
記事の概要
韓国国防省報道官は12日、韓国哨戒艦沈没事件を受けて北朝鮮への対抗措置として発表された黄海上での米韓合同訓練について、事件が起きた黄海の南北境界線付近では実施しないことを示唆した。
韓国メディアによると、米国は中国を刺激する黄海上の訓練に慎重な姿勢を示し、韓国もこれに同調した可能性がある。韓国の各紙は、日本海や韓国南部の海域に変更される可能性があると報じている。
韓国紙・朝鮮日報は12日、米国ホワイトハウスと国防省、国務省による訓練方法をめぐる議論を紹介。中国が動向を注視する原子力空母「ジョージ・ワシントン」について「合同訓練に直接参加させるのではなく、東シナ海に停泊させるか、釜山港に寄港させる方法などを選択肢として挙げられている」と伝えている。
米国が中国を刺激しない形での訓練実施を模索しているとの見方を強調した。
一方、在韓国連軍司令部は同日、哨戒艦沈没事件をめぐり、北朝鮮側と13日に板門店で「大佐級実務接触」を開催することで合意したと発表した。
聯合ニュースによれば、実務接触は、休戦協定に関する協議などを行う「将軍級会談」開催を前提に開かれる。将軍級会談が開催されれば、韓国軍と民間調査団が行った哨戒艦沈没の調査結果も北朝鮮に説明される見通しだ。
対北朝鮮強硬策を主張してきた米韓両国が、海上合同訓練を見直すなど「強硬」から「柔軟」に変化の兆しを見せる中、北朝鮮側が実務接触で、新たな対応を示すかどうかも焦点になる。
韓国国防省報道官は12日、韓国哨戒艦沈没事件を受けて北朝鮮への対抗措置として発表された黄海上での米韓合同訓練について、事件が起きた黄海の南北境界線付近では実施しないことを示唆した。
韓国メディアによると、米国は中国を刺激する黄海上の訓練に慎重な姿勢を示し、韓国もこれに同調した可能性がある。韓国の各紙は、日本海や韓国南部の海域に変更される可能性があると報じている。
韓国紙・朝鮮日報は12日、米国ホワイトハウスと国防省、国務省による訓練方法をめぐる議論を紹介。中国が動向を注視する原子力空母「ジョージ・ワシントン」について「合同訓練に直接参加させるのではなく、東シナ海に停泊させるか、釜山港に寄港させる方法などを選択肢として挙げられている」と伝えている。
米国が中国を刺激しない形での訓練実施を模索しているとの見方を強調した。
一方、在韓国連軍司令部は同日、哨戒艦沈没事件をめぐり、北朝鮮側と13日に板門店で「大佐級実務接触」を開催することで合意したと発表した。
聯合ニュースによれば、実務接触は、休戦協定に関する協議などを行う「将軍級会談」開催を前提に開かれる。将軍級会談が開催されれば、韓国軍と民間調査団が行った哨戒艦沈没の調査結果も北朝鮮に説明される見通しだ。
対北朝鮮強硬策を主張してきた米韓両国が、海上合同訓練を見直すなど「強硬」から「柔軟」に変化の兆しを見せる中、北朝鮮側が実務接触で、新たな対応を示すかどうかも焦点になる。
コメント
韓国軍と民間の合同調査団による哨戒艦沈没事件の報告書を、国連安保理が全会一致で肯定した時から、黄海の米韓合同軍事訓練(米空母が参加)が行われる可能性はなくなった。
むしろ中国政府に、合同調査報告書を受け入れさすために黄海での米韓軍事演習は発表された。もし中国が、合同調査報告書の内容の真偽にかかわらず、否定したり、曖昧な態度を示せば、黄海に原子力空母を入れると圧力をかけたのである。
もし中国が報告書を肯定し、それでも北朝鮮が報告書を全面否定すれば、中国と北朝鮮の関係にヒビを入れることになる。北朝鮮が「ウソ」「でっち上げ」と非難するものを、中国が報告書の内容に配慮するというわけにはいかないからだ。
このあたりが軍事力を使った外交方法のテクニックなのである。軍事力は使うことよりも、使わないで「相手に従わす」方が上策なのである。
それにしても空母が演習に参加するのに、釜山に入港したままとか、東シナ海に停泊して行うとか、そんな空母の演習は見たことがないし、聞いたことがない。奇想天外だ。
もはや戦争力を失った北朝鮮軍を相手の軍事演習の特徴を露骨に表せている。
弱い野球チームを相手の試合で、とりあえず投手とキャッチャーは必要だが、内野手も外野手もいらないね・・・というようなものである。
だから観客のヤジも必要ない。ヤジとは非武装地帯に設置された韓国軍の放送施設(巨大スピーカー)である。
北朝鮮の戦力を正しく評価できないと、北朝鮮軍の戦力がとてつもなく大きいように誤解してしまう。明日にでも、北朝鮮が在韓米軍や韓国軍を襲うように思ってしまう。
韓国軍哨戒艦沈没事件で、北朝鮮と韓国軍の大規模な戦闘を予測したコリア・ウオッチャー(韓国人を含む)の方は、今後、正しい軍事知識を付け加えることをお勧めする。
韓国軍と民間の合同調査団による哨戒艦沈没事件の報告書を、国連安保理が全会一致で肯定した時から、黄海の米韓合同軍事訓練(米空母が参加)が行われる可能性はなくなった。
むしろ中国政府に、合同調査報告書を受け入れさすために黄海での米韓軍事演習は発表された。もし中国が、合同調査報告書の内容の真偽にかかわらず、否定したり、曖昧な態度を示せば、黄海に原子力空母を入れると圧力をかけたのである。
もし中国が報告書を肯定し、それでも北朝鮮が報告書を全面否定すれば、中国と北朝鮮の関係にヒビを入れることになる。北朝鮮が「ウソ」「でっち上げ」と非難するものを、中国が報告書の内容に配慮するというわけにはいかないからだ。
このあたりが軍事力を使った外交方法のテクニックなのである。軍事力は使うことよりも、使わないで「相手に従わす」方が上策なのである。
それにしても空母が演習に参加するのに、釜山に入港したままとか、東シナ海に停泊して行うとか、そんな空母の演習は見たことがないし、聞いたことがない。奇想天外だ。
もはや戦争力を失った北朝鮮軍を相手の軍事演習の特徴を露骨に表せている。
弱い野球チームを相手の試合で、とりあえず投手とキャッチャーは必要だが、内野手も外野手もいらないね・・・というようなものである。
だから観客のヤジも必要ない。ヤジとは非武装地帯に設置された韓国軍の放送施設(巨大スピーカー)である。
北朝鮮の戦力を正しく評価できないと、北朝鮮軍の戦力がとてつもなく大きいように誤解してしまう。明日にでも、北朝鮮が在韓米軍や韓国軍を襲うように思ってしまう。
韓国軍哨戒艦沈没事件で、北朝鮮と韓国軍の大規模な戦闘を予測したコリア・ウオッチャー(韓国人を含む)の方は、今後、正しい軍事知識を付け加えることをお勧めする。