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最終更新:2010年7月12日(月) 21時54分

競売入札妨害の疑いで会社社長ら逮捕

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 東京進出を狙う山口組弘道会の拠点に強制捜査です。弘道会系の傘下組織でフロント企業の社長らが競売入札妨害の疑いで逮捕され、警視庁は東京都内にある、弘道会系の暴力団事務所を捜索しました。

 12日昼前、警視庁の捜査員に連行されるのは、不動産会社社長の尾中伸弘容疑者(63)です。

 東京進出を狙う山口組・弘道会傘下組織のフロント企業の社長として、警察当局がその動きをマークしていた男です。尾中容疑者は兒玉泰帝容疑者(27)らと共謀し、購入した東京・赤坂にあるビルが競売にかかるのを免れようとビルの一部の部屋について賃貸借契約をビルの購入前に結んだように装って、競売の入札を妨害した疑いがもたれています。

 警視庁は、尾中容疑者らが得たビルの賃料などが弘道会・福島連合に流れていたとみて、新宿・歌舞伎町にある事務所などの捜索を行いました。福島連合は名古屋を拠点とする弘道会の東京での経済活動の中核組織とみられています。

 弘道会は現在の山口組組長である通称・司忍、篠田建市受刑者の出身母体で、警察庁は来年4月の篠田受刑者の出所に向け活動が活発化するとみて、組織の壊滅を指示していました。警視庁は今回の摘発で弘道会の資金の流れの解明も目指すことにしています。(12日16:41)

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