中畑氏、「虎」に敗れて「長嶋さんすいません」今後は白紙

落選会見を終えた中畑氏（左）は、駒大野球部時代の恩師である太田誠氏と握手

　第２２回参院選は１２日、全議席が確定した。今回はスポーツ選手、タレントの候補者に逆風が吹き、多くが落選。プロ野球巨人で活躍した堀内恒夫氏（６２）＝自民・比例＝と中畑清氏（５６）＝たちあがれ日本・比例＝、元テレビキャスターの真山勇一氏（６６）＝みんなの党・比例＝は、候補者名票による党内での順位が“次点”で涙をのんだ。一方、女優廃業を宣言していた三原じゅん子氏（４５）＝自民・比例＝は同日未明に当選が決まった。

　夜も完全に明けた１２日午前６時１９分。都内ホテルの会見場に姿を現した中畑氏は、疲れ果てていた。１０時間以上待ち続けた末、元総務相の片山虎之助氏（７４）＝たちあがれ日本・比例＝との首位争いに。党内では１番人気かと思われたが、得票数は１１万１５９７票。巨人のライバル・阪神を連想させる名前の虎之助氏に６０３９票差で敗れ「９回２死、何が起こるか分からない」と肩を落とした。

　巨人打撃コーチ時代の１９９３年に新進党から出馬要請。幹部４人に招かれた一室で「文部大臣をやってくれ」とのオファーを受けたが断った。今回、満を持しての初出馬を後押ししてくれた巨人・長嶋茂雄終身名誉監督（７４）＝報知新聞社客員＝へは「本当にお礼を言いたい。期待に応えられずにすみませんでした」と謝罪。今後については「先のことは全く頭にない」と話した。

　タレント候補からは、同じ巨人出身の石井浩郎氏（自民・秋田）、アテネ五輪をともに戦った谷亮子氏（民主・比例）が初当選。「アスリートの代表として、国政でタッグを組んで頑張ってほしい」と、自身の思いを盟友たちへ託した。

（2010年7月13日06時02分  スポーツ報知）

（ ）

（ ）

ソーシャルブックマークに登録