３日目は４０年ぶりにワーストタイ懸賞１０本…名古屋場所

中入り土俵入りになっても、空席が目立った会場の愛知県体育館

　◆大相撲名古屋場所２日目（１２日・愛知県体育館）　名古屋場所３日目の幕内の取組にかかる懸賞本数がわずか１０本になったことが１２日、分かった。名古屋では１９７０年の４日目以来、４０年ぶりのワーストタイ記録となった。

　野球賭博が雪崩のように懸賞の本数を奪っていった。初日は１９本、２日目は１２本、そして３日目はついに１０本に激減した。かかる取組も結びの白鵬対朝赤龍の６本と魁皇対琴奨菊、琴欧洲対阿覧の各２本と、結び３番のみ。前半戦の懸賞はゼロと寂しい土俵となる。

　客席も空席が目立った。初日は７２００人だったが２日目は４５００人。前年比で８００人マイナスとなった。企業もファンも大相撲から離れていく現実に二所ノ関部長は「しょうがないことだけど、こういう時でも来てくれるお客さんに感謝しなければいけない」と頭を下げた。人気ＮＯ１の幕内・高見盛は「相撲に集中するだけだ」と雑音を封じ、勝負に徹する姿勢を表明。日本人最高位の大関・魁皇も「来て下さることを頭に入れて少しでも土俵で返すことができればいい」と奮起を誓った。