広島市中区にあった旧広島県産業奨励館(現原爆ドーム)5階のバルコニーの一部とみられる御影石4本が12日、近くの本川小6年生によって元安川左岸から引き上げられた。被爆時の衝撃で崩れ落ち、戦後に何らかの理由で川岸に下ろされたとみられる。
約30センチ四方の柱状が2本あり、それぞれ長さ70センチと約40センチ。長い方は重さ約230キロもある。残り2本はL字形で、バルコニー部分ではない可能性があるという。
児童は、大人の手を借りながら鎖と鉄パイプを使って石を持ち上げ、石段をゆっくりと運んだ。ドーム前まで上げ、付着した泥やコケを洗い流した。
被爆した御影石は、県立美術館で8月5日〜9月20日にある被爆65年企画「廣島から広島 ドームが見つめ続けた街」展で披露される。
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【写真説明】御影石を引き上げる児童たち(撮影・今田豊)
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