米国は11月に予定されているオバマ大統領のインド訪問のなかで、50億ドル(4428億円)規模の防衛契約を結び、ロシアを抜いて同国最大の兵器供給国となる。英紙ガーディアンが日曜版で報じた。
インド国防省当局者の話として報じられているところによると、現在両国間では対空ミサイル「パトリオット」やボーイングの空中給油機の購入に向けた取引が大詰めを迎えているほか、すでに購入している曲射火器も追加発注が検討されている。入札を行わず、政府間で直接購入する形という。オバマ大統領の訪問に合わせて締結が計画されており、実現すれば米国はインドにとって最大の兵器供給国となる。
一方、同日付タイムズ・オブ・インドによると、同国政府の兵器購入に関する委員会は、潜水艦6機の新規購入計画を承認。総額5000億ルピー(9500億円)超で、これまでに承認された軍用機126機の購入計画を上回る記録的な規模という。外資と共同での国内建造を目指しており、入札にはすでに計画が承認されたロスオボロンエクスポルト(ロシア)、DCNS(フランス)、HDW(ドイツ)、ナヴァンティア(スペイン)が招かれる見通しという。