調査捕鯨妨害事件で有罪判決を受けた反捕鯨団体の元船長が、「日本は都合の良い時だけ法律を盾にする」などと裁判について強い不満を訴えました。
ピーター・ベスーン元船長:「私に対する日本の裁判は誤審だ」「私が裁判中、5カ月勾留されたのが正当だというなら、(第二昭南丸の)船長は5年以上収監されるべきだ」
反捕鯨団体「シー・シェパード」のピーター・ベスーン元船長は、日本の調査捕鯨船への侵入や傷害などの罪で懲役2年、執行猶予5年の判決を受け、母国のニュージーランドに強制送還されました。12日、会見を開き、「自分の船と衝突した第ニ昭南丸の船長らが処罰されていないことは不当だ」と主張したうえで、「日本は自分たちの都合に合う時だけ法律を盾にする」などと裁判について不満を述べました。また、裁判中にニュージーランド政府から十分な支援がなかったとして、「日本のひざにまとわりつく太った飼い犬に成り下がった」と非難しています。裁判中はシー・シェパードの活動と距離を置くと語ったベスーン元船長ですが、シー・シェパード側は「いつでも喜んで迎え入れる用意がある」とコメントしています。
映像提供:日本鯨類研究所