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【政治】

自民、比例は過去最低 選挙区と“ねじれ”

2010年7月12日 夕刊

 与党が過半数割れし、自民党が改選第一党となった参院選。同党は選挙区では好調だったにもかかわらず、比例代表は十二議席にとどまり、民主党との対決が始まった一九九八年以降で過去最低に終わった。自民党は「選挙区第一党」、民主党は「比例第一党」と、ねじれた結果をもたらした原因を探った。

 もともと民主党は、比例代表の方が強い傾向がある。同党は都市型政党の色彩が強く、大票田の都市部の選挙区で得票を稼ぐため、比例代表の議席を伸ばしてきた。

 だが今回はそれだけではない。民主、自民両党の選挙事情や戦略によるところも大きい。

 自民党が比例代表で苦戦するのは当初から予想されていた。(1)野党転落に伴う各種業界団体の離反(2)自民離党組による新党乱立で保守票が分裂(3)公明党との選挙協力で支援を受ける選挙区票の見返りに比例票が公明に流出−という悪条件が重なっていた。

 実際、みんなの党が比例代表で七議席を獲得し、民主党に批判的な保守票を奪われたのは間違いない。さらに、自民党は地方の一人区で二十一勝八敗と大きく勝ち越したが、公明党との選挙協力で競り勝った面は否めず、比例票の伸び悩みは一人区の勝利の「代償」ともいえる。

 民主党が小沢一郎前幹事長主導で改選二以上の複数区に二人の候補を擁立したことも、比例票に影響した。

 二人区で民主党の共倒れはなかったものの、十二選挙区すべてで民主、自民両党で議席を分け合い、小沢戦略は不発に終わった。ただ、民主党の候補者同士が激しく競い合う選挙区が目立ち、結果的に同党の比例票を押し上げたとみられる。

 

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