民主現職の簗瀬氏が落選　自民新顔の上野氏に敗れる

　栃木選挙区（改選数１）では、３期目を目指した民主現職の簗瀬進氏（６０）が接戦の末、自民新顔の上野通子氏（５２）に敗れた。

　１２日午前０時すぎ、宇都宮市の事務所に現れた簗瀬氏は「敗北は私の不徳のいたすところ。これまで支えていただいたすべての人に感謝を申し上げる」と笑顔であいさつ。支持者らのねぎらいの拍手に包まれた。

　簗瀬氏は参院で予算委員長を務めるベテラン。首相交代で内閣支持率が急上昇したころには陣営内で「楽勝」との観測も強まったが、菅直人首相が消費税増税の検討を打ち出すと風向きは一変。選挙戦では「事業仕分けは、天下りや癒着の構造を国民の前に示した」などと政権交代の成果を強調し、支持を訴えてきたが苦杯をなめた。