今回の参院選の「一票の格差」が最大5倍を超えることが、総務省が24日発表した23日現在の選挙人名簿登録者数でわかった。議員1人あたりの有権者数は、最も多い神奈川県と最少の鳥取県との間で5.01倍となり、前回2007年参院選の4.86倍より拡大した。
「4増4減」の定数是正を実施した上で行われた前回の参院選について、昨年9月の最高裁判決は、違憲とは言えないとしたものの、格差縮小のために「選挙制度の仕組み自体の見直しが必要」と指摘した。格差がさらに広がったことで、参院選の制度見直しに向けた国会の対応が問われることになる。
国内の有権者数は、1億440万113人(男性5047万9740人、女性5392万373人)で、3年前より5万7814人減った。3年間で最も有権者数が増えたのは東京都で、最も減ったのは北海道。在外選挙人名簿に登録した人は、11万3794人だった。