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京大霊長類研究所のサル 原因不明の大量死
愛知・犬山市にある「京都大学霊長類研究所」で飼育されているニホンザルが、原因のわからない病気で相次いで死んでいたことがわかった。死んだニホンザルはこの2年間で38匹に上っている。
霊長類研究所は、サルの行動やチンパンジーの記憶能力などを研究する国内トップクラスの霊長類の研究機関で、約700匹のニホンザルが飼育されている。その研究所で、08年3月から10年4月の間に38匹のニホンザルが死んでいたことがわかった。死んだサルを詳しく調べると、血液中の血小板や赤血球、白血球の数が著しく減少し、臓器などから出血が見られたという。01年から02年にも6匹が同じような出血の症状で死んでいた。
人への影響について、霊長類研究所・平井啓久副所長は「(京大の研究所では)人に病気がうつったとか、サルを扱っているから体調が悪くなった人はいないので、おそらく人にはほとんど影響はないのではと思っています」と話している。
霊長類研究所は、ほかの研究機関との連携も視野に入れ、原因の特定を進めている。
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