本田「やっとか」　盟友・長友にエール

　Ｗ杯１６強入りの原動力となった日本代表ＭＦ本田圭佑（２４）＝ＣＳＫＡモスクワ＝が１１日、所属チームに合流するため、成田発の航空機でモスクワへ出発した。評価が急騰する中、ＡＣミランなど欧州の強豪クラブへの今夏の移籍について、本田は「これからかな、と思っている。すべてのオプション（選択権）に対して目を通してゆっくり考えたい」と、ステップアップに意欲的な姿勢を示した。

　２得点１アシストの活躍を披露したＷ杯を振り返った本田は「通用した部分と通用しなかった部分が見えた。次にどうつなげていくか、今はモチベーションが非常に高い状態なので、それをできるだけ続けていくことが成長につながる」。４年後のブラジル大会への期待感も当然のように高まるが、「１試合、１試合やっていかないと４年後はない。４年後は見据えるが、やっぱり大事なのは今かなと思う」と、不確実な未来よりも眼前の現実を直視した。

　盟友の長友はイタリア、川島はベルギー、内田はドイツへ渡る。本田は「素晴らしいこと。ただ、やっとかという感じがする」と独特の表現で歓迎し、「負けずに一生懸命やらないといけないと自覚している」と刺激を受けている様子だった。

　　（松岡祐司）