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【プロ野球】「初めまして坂田です」 左のおかわり豪快連弾2010年7月12日 紙面から
◆西武8−4楽天2つの打球は高々と舞い上がって、右中間席へ舞い降りた。西武ドーム初のお立ち台で坂田の興奮が収まらない。「まさか自分がここに立てるとは」。2回に先制の3号2ラン、3回には同点4号ソロ。前日は無安打2三振だったが、「失敗は結果で取り戻す」が信条の23歳は、人生初の2打席連続弾で24時間前のモヤモヤを吹き飛ばした。 2月、プロ2年目で初めて1軍のA班キャンプに参加。「開幕から1軍定着を狙います」と誓った。抜群のスイングスピードと天性のパンチ力があり、柔軟性も併せ持つ。この特長をプロで輝かせるため、理想の打撃フォームを見つけることに専念してきた。「自分の課題と向き合って全力でやった」。開幕から続けた2軍での居残り特打。室内練習場奥のマシン打撃で何時間も打ち続けた。ファームで集中力を持続できたのも、1軍定着という明確な目標があったからだ。 プロ1号、2号を放った大阪遠征から戻った9日も朝早い新幹線に乗った。所沢の若獅子寮に着くと、すぐに打ち込み、上体が前かがみになっていたフォームを修正。「あとは思い切りいくだけでした」と、その感覚を体に染み込ませた。 “左のおかわり君”はお立ち台で「初めまして坂田です。名前を覚えてもらえるように頑張ります」とあいさつ。レオの新星がチームを勢いづけた。 (梶原昌弥)
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