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【プロ野球】虎 0・5差だ セ権交代だ2010年7月12日 紙面から ◆阪神7−3横浜ついに“射程圏内”にとらえた。横浜に2勝1敗と勝ち越した阪神が、首位・巨人に0・5差と肉薄だ。「この時期にゲーム差は関係ないけど、1つでも貯金を増やしていければね。いい流れで来ている」。負け数も、巨人に1差をつけ、リーグ最少となったとあって、試合後、真弓監督は笑みを浮かべた。 孝行息子ならぬ、“孝行助っ人”がまた現れた。来日初先発したメッセンジャーだ。150キロを超える速球に、緩いカーブも織り交ぜ、横浜打線を力でねじ伏せた。6イニングを投げ、失点は内川のソロ本塁打2本による2点のみ。「調子は非常によかった。6点取ってくれたのもとても大きかったし、チームに貢献できるチャンスをもらえて本当にうれしい」 開幕当初は藤川球につなぐセットアッパーとして期待されながら、単調な投球で痛打されるシーンが目立ち、4月中旬に2軍落ち。その後は2軍で先発調整していたが、不振のフォッサムに代わり、再びチャンスが巡ってきた。「5月中旬に久保コーチから『先発してみるか』と言われた。日本に来た時、チームのためなら何でもやろうと思っていたから」。意地を張ることなく、素直に助言を聞き入れ、投球フォームも矯正。リリーフの時は投げられなかった大きなカーブも有効だった。 打で引っ張ったのも、優良助っ人だ。2回にブラゼルが先制ソロを右中間へ。これで単独キングに立つ30号。「初先発のメッセンジャーがこれ以上ない、いい投球をしてたから。援護できてよかった」と並んで立ったお立ち台で、大男たちが胸を張った。 13日からは甲子園にその首位・巨人を迎え撃つ。「3つあるけど、1つずつ確実にとっていきたい」と力をこめた真弓監督。先陣を切るのは4連勝中のスタンリッジ。そして、ブラゼルに安打製造機マートンも加えた頼もしい助っ人たちの力を借りて、一気に首位の座を奪い取る。 (大久保晋)
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