開票センターで、外した眼鏡をのぞき込む、みんなの党の渡辺代表=午後8時24分、東京都内のホテル
「第22回参院選」(11日)
みんなの党は参院選初挑戦で、改選ゼロ議席からの2ケタに届く勢いの大躍進で「独り勝ち」の見通しとなり、「与党過半数割れ」政局の行方を左右する存在となった。
民主党から「目指す方向は同じだ」とラブコールを送られてきたが、これまでは連立参加を強く否定。しかし渡辺喜美代表は11日夜、「民主党はみんなの党の公務員制度改革法案を否決したが、これを反省するならこの課題では一緒にできる」と語り、一部法案での連携の可能性を表明した。
渡辺氏は、選挙戦で天下り根絶をはじめとする公務員制度見直しなどで改革姿勢を訴え、無党派層などの支持を集めた。民主党政権と自民党、それぞれに対する批判票の受け皿を目指す戦略が奏功した。
非改選と合わせ「参院で10人」を達成すれば、党単独での議員立法の提出が可能になる。「民主党と組まなくても政策実現の道ができる」(党幹部)。
渡辺氏は政界再編論者。政権を握れると判断すれば、民主党との連携にかじを切るとの見方が党内にもある。