傷害容疑で元朝青龍関を書類送検 警視庁、起訴は求めず
元横綱朝青龍関
大相撲の元横綱朝青龍関(29)=本名ドルゴルスレン・ダグワドルジ、モンゴル出身=が初場所中に泥酔し乗用車内で知人男性(39)に暴行したとされる問題で、警視庁が、傷害の疑いで元朝青龍関を書類送検したことが12日、捜査関係者への取材で分かった。
警視庁は実況見分などの結果、元朝青龍関が故意に暴行したと判断。当時現役だった横綱が一般人に暴行し、鼻の骨を折る約1カ月の重傷を負わせたことを重視した。
ただ男性が被害届を出しておらず、示談も成立しているため、警視庁は処分を東京地検に委ね、起訴は求めない「しかるべき処分を求める」との意見を付けた。書類送検は9日付。
また、元朝青龍関のマネジャーは、10月3日に予定されている引退相撲は予定通り行うとの意向を明らかにした。
元朝青龍関は5月中旬に行われた警視庁の事情聴取で「車内で手が当たったかもしれない」と説明。
一方、男性は警視庁に対し、元朝青龍関から車内で暴行を受けたと説明し、被害届を提出しないことや「今回のことを許す」との趣旨を記した示談書を提出していた。
(2010年7月12日)