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【格闘技】

青木渾身の絞め 川尻の左足破壊

2010年7月11日 紙面から

アキレス腱固めで川尻(左)からギブアップを奪う青木=さいたまスーパーアリーナで(武藤健一撮影)

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◇DREAM15

▽10日▽さいたまスーパーアリーナ▽観衆1万3028人

 青木、今度は足壊した。ライト級タイトルマッチで王者・青木真也(27)が挑戦者・川尻達也(32)に1回1分53秒、アキレスけん固めで1本勝ち。昨年大みそかの「Dynamite!!」で廣田の右腕を折った青木が、今度は川尻の足を破壊した。

 これぞ、ザ・青木。前日、「みんながビックリするような衝撃を起こす」と宣言した男が予告通りに川尻を粉砕した。

 1回、開始間もなくテイクダウン。川尻の左足首を渾身の力を込めて絞め上げた。耐えに耐えた川尻もついにタップ、立つことすらできなかった。左足が破壊されたのは明らかだった。

 「アキレスけん固めはひらめき。バリバリと音が鳴って、タップしないから、折るしかないと思った。川尻さんは気持ちが強い」

 昨年大みそかの廣田戦では右腕を折った揚げ句、激情のあまり、あおむけの廣田に舌を出し侮辱的ポーズを取り、世間の批判を浴びた。しかし、この日は倒れたままの川尻に「ありがとう」と声をかけた。07年春に活動停止したPRIDE。その暮れ、「やれんのか!」で復活するまでの8カ月、行き場を失いともに冬の時代を過ごした戦友・川尻に心から敬意を示した。

 さらに、リングサイドの女性を指さし「ボク、結婚します。幸せにします」と公開結婚宣言。素性は柔道家の23歳一般女性で「公にできない闇の住人」とはぐらかした。最初から最後まで“衝撃的”な青木劇場だった。(竹下陽二)

 

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