チーム合流を待ちわびたファンのサインに応じる玉田(右)=愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで
|
 |
ワールドカップ(W杯)南アフリカ大会から帰国した名古屋グランパスの日本代表FW玉田圭司(30)が10日、チームに合流した。玉田は、2試合27分間の出場にとどまった大会を振り返り、34歳で迎える14年W杯ブラジル大会出場に意欲を見せた。また、9日に合流したGK楢崎正剛(34)、FWジョシュア・ケネディ(27)は大会後初実戦となる浜松大との練習試合に出場した。
南アフリカでかみしめた悔しさが新たなモチベーションをかき立てた。チームに合流した玉田は4年後のブラジル大会出場を目標に掲げた。
「今回のW杯では何もしてない。完ぺきな消化不良。そういう大きな舞台にもう1回立ちたいという気持ちを持ってやっていきたい」
自身2度目のW杯はオランダ戦とパラグアイ戦の2試合に計27分出場したのみ。チームの一員として16強進出に貢献したが、一人のアスリートとしては不完全燃焼に終わった。4年後は34歳。実現すれば02年大会のFW中山(当時磐田)に並ぶFW最年長出場となる。ベテランの域に足を踏み入れ、スピードあふれるドリブルを武器とする現在のスタイルからの“変身”も見据えつつ、目指していく。
「いろんな面で成長したい。プレースタイルも変わるかもしれない。それでも代表を目指したい。おまえがいないと無理だと言われるような選手になりたい」
2日の帰国後は完全オフでリフレッシュし、体中にエネルギーが満ちている。「うちには(W杯で)悔しい思いをした選手が多い。それをぶつけたい。今はとにかくサッカーをしたい。試合をしたい。飢えている」。3大会連続出場へ、17日に再開するJリーグでその第一歩を踏み出す。 (塚田陽一郎)
この記事を印刷する