小沢一郎民主党前幹事長の資金管理団体「陸山会」の収支報告書虚偽記入事件のうち、報告書2007年分に限った小沢氏の不起訴処分を審査している東京第1検察審査会に対し、東京地検特捜部の担当検事が意見陳述したことが8日、関係者への取材で分かった。これを受け月内にも議決の可能性が出てきた。
市民で構成される審査員11人のうち、5人が今月いっぱいで入れ替わることもあり、不起訴理由などを参考に詰めの審査に入っているもようだ。
04〜05年分の不起訴処分については、審査員が異なる東京第5検察審査会が4月に全員一致で「起訴相当」と議決。特捜部は小沢氏からあらためて事情聴取するなど再捜査し、5月に再び不起訴とした。2回目の審査で「起訴すべき」と議決すれば、強制起訴される。
07年分で第1検察審査会が「起訴相当」と議決した場合でも、特捜部は04〜05年分と同じ流れにあるとして小沢氏らの聴取はせず、不起訴にする見通しだ。